“冷徹な監督”として知られる広岡達朗は、優勝未経験の弱小球団を如何にして勝利のチームへと変えたのか
このたび、広岡監督の過去と現在に迫った書籍『正しすぎた人 広岡達朗がスワローズで見た夢』が発売されたことを受け、重版も決定し、注目を集めている
日本シリーズでの激闘
1978年、日本シリーズでは、前年までに広島東洋カープ、読売ジャイアンツを相手に3年連続日本一となり、さらにこの年もパ・リーグで4連覇を達成していた阪急ブレーブスが対戦相手となった対するヤクルトスワローズは、球団創設29年目にして初めてセ・リーグを制し、このシリーズに臨んでいた
福本豊の回想
球史に名を刻むリードオフマン、福本豊は当時についてこう語る「勝てると思っていました
連覇経験のある我々にとって、相手は初優勝のチームでしたから
」チームの経験が自信に繋がり、特に相手を見下すような気持ちがあったことが伺える
ブレーブスの強さとその秘訣
福本は、1975年にカープを4勝0敗で下し、続く2年間で長嶋茂雄率いるジャイアンツと激闘を繰り広げ、3連覇を実現その間、ブレーブスの選手たちは特別なトレーニングを行っていたため、試合でのパフォーマンスが常に高かったと振り返っている
例えば、二塁走者がいる場面での守備練習では、普段の試合では到底できない高度なプレーを習得することで、試合に臨む準備を整えていた
このように、経験と専門的なトレーニングが結びつき、ブレーブスの選手たちの自信を支えていたのだ
試合の重要性
対戦相手としてのヤクルトは、まだ経験の浅い若いチームしかし、広岡達朗監督がもたらした変革と指導力によって、チームは着実に成長していた
スワローズの激闘は、その後の野球界における評価を大きく変える契機となった
1978年の日本シリーズは、ヤクルトスワローズと阪急ブレーブスとの対戦であり、広岡達朗監督の指導力と福本豊の自信が試合に大きな影響を与えました。ヤクルトの成長過程やブレーブスの強さが際立った歴史的な一戦でした。
キーワード解説
- 日本シリーズとは？プロ野球の頂点を決める試合で、セ・リーグ代表とパ・リーグ代表が対戦し、1年の優勝チームを決定するイベントです。
- 監督とは？チームの指揮を執り、戦術を考えたり選手を育成したりする役種信任されている人のことです。
- リードオフマンとは？試合の最初の打者で、チームの攻撃の流れを作る役割を持つ選手のことを指します。
