松本剛選手、巨人移籍による補償は金銭のみで決着

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日本ハムファイターズは、国内フリーエージェント(FA)権を行使した松本剛外野手が読売ジャイアンツに移籍した際の補償を、人的ではなく金銭のみに決定したことを発表した

この決定は、12月11日までに巨人に正式に通達された

松本選手の今季の年俸は推定1億1000万円のBランクに分類され、これに基づいて補償額は66万円が支払われることになる

日本ハム側には、今月上旬に巨人から「人的補償リスト」が送付され、球団幹部は「越年はしないと思う」との見解を示していた

フリーエージェントと補償の仕組み

フリーエージェントとは、特定の条件を満たした選手が、契約の自由を持ち、他球団と契約できる権利を指す

FA制度によって選手はより良い条件での移籍が可能となるが、他球団からの獲得に際して、旧所属球団には補償が発生する

FA選手における補償のランク

FA選手獲得による補償は、その選手が新しいチームに移籍する際の年俸に応じてランク分けがされている

具体的には、上位の1~3位がAランク、4~10位がBランク、11位以下はCランクと分かれる

このうち、AおよびBランクの選手には人的、あるいは金銭の補償が必要だが、Cランクの選手は補償が求められない

補償額の算出方法について

人的補償を請求された場合、Aランクに対しては旧年俸の50%、Bランクに対しては40%の補償が必要だ

人的補償を求めなかった場合の金銭補償は、Aランク選手においては旧年俸の80%、Bランク選手においては60%となる

これにより、松本選手の場合は金銭補償が6640万円となった

今回の日本ハムの決定は、松本選手の移籍において金銭のみの補償を選択したことから、若手選手を育てる姿勢を強調した形になっています。FA権を行使する選手が増える中で、球団間の補償の在り方については今後も関心が寄せられることでしょう。
キーワード解説

  • フリーエージェントとは?:特定の条件を満たした選手が、契約の自由を持ち他球団と契約できる権利のこと。
  • 補償ランクとは?:FA選手の年俸に基づき、A、B、Cの三つのランクに分けられ、それぞれで補償内容が異なるシステム。

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