今季、西武の外野手では西川愛也選手がブレークし、初のゴールデン・グラブ賞を受賞したが、オフシーズンには桑原将志選手がDeNAからFA(フリーエージェント)移籍したため、外野手のポジション争いは非常に熾烈な状況にある
茶野選手は、「今回移籍という機会をいただき、また新しいチームで一から頑張りたいと思っています
ポジション争いは厳しいと思いますが、自分の持っているものを全てかけて頑張りたいです」と、その意欲を語った
彼は岐阜県の中京高等学校時代には控えの選手に甘んじ、その後名古屋商科大学時代も愛知大学リーグの2部でのプレーが続いたが、四国アイランドリーグplusの徳島で自身の活路を見出し、2022年の育成ドラフトでオリックスに入団
2023年には開幕直前に支配下登録され、開幕スタメンを勝ち取る快挙を遂げた
1年目には91試合に出場し、打率.237(312打数74安打)、1本塁打23打点、7盗塁という成績を残したものの、その後は成績が伸び悩み、今シーズンは1軍でわずか3試合に登場、打率.167(12打数2安打)という成績に終わった
入団会見では「バッティングも守備も全ての面でレベルアップし、1年間試合に出続けられる選手になりたいです」と抱負を述べ、「ライオンズは選手1人1人の能力が高く、良いチームという印象です」とも語った
西口文也監督は「走攻守のバランスが取れた、いい選手だと思う」と高く評価しており、同じ滋賀県出身の山田陽翔選手が中継ぎで49試合に登板した実績もあり、「同じ滋賀県民として負けていられないと思います」と闘志を燃やしている
茶野選手の移籍は、西武ライオンズにとっても彼にとっても新たなスタートを意味しています。成績が伸び悩んでしまった昨シーズンを経て、西武でどのような成長を遂げるのか、期待が高まります。新しいチームでの競争に挑む姿勢や、仲間との連携を深めることで、再び活躍できることを願っています。
キーワード解説
- 現役ドラフトとは?プロ野球選手が他チームに移籍する際の制度で、所属チームから自由契約選手が選択され新しいチームでプレーできる機会を提供します。
- ゴールデン・グラブ賞とは?プロ野球において守備の優れた選手に贈られる賞で、その年度の守備力を評価された選手が受賞します。
- FA(フリーエージェント)移籍とは?選手が契約満了後、自由に他のチームと契約できる制度で、多くの選手が新しい環境を求めて移籍します。

