彼は富士大学からドラフトで注目を浴びる存在となり、高い守備力と俊足を兼ね備えた「走れる捕手」として期待されている
坂本は高校時代から、球界屈指のキャッチャーである甲斐(九州産業大学)への憧れを抱き続けてきた
今回のチャンスを象徴するように、甲斐が今季から巨人に加入したことで、坂本はより多くの学びの場を手に入れた
ジャイアンツタウンスタジアムでの自主トレーニングにおいて、坂本は驚異的な送球能力を発揮
球団の円谷スカウトは彼の「送球能力」が特に高いと評価
具体的には、遠投は110メートルに達し、二塁への送球は1.8~1.9秒という球界トップクラスのスピードを記録している
「アピールポイントは守備
特に送球の正確性とリード力です」と坂本は熱弁する
大学2年時、同級生の渡辺(広島4位指名)を見て「肩の強さで勝負できない」と自覚し、送球の精度にこだわった
高校では甲子園出場の機会がなかったが、富士大学で金村(日本ハム2位指名)とバッテリーを組むことが「転機」となり、プロの水準を学ぶことができた
坂本は「プロの選手と戦い、自分の基準ができました」と語る
また、キャッチャーとして甲斐のプレースタイルを間近で学び、投手とのコミュニケーションや試合の配球戦略を学ぶ意欲を見せた
「日本を代表する捕手から盗めるものはすべて学びたい」と強調した
指揮官からのメッセージに背中を押され、坂本は「まずは東京ドームで戦うことが目標」とし、その先には活躍を目指す決意を表明した
坂本達也は、2025年のシーズンでの支配下昇格を目指し、毎日が勝負の気持ちで努力を続けている
「少しでも早く出られるようにし、甲斐のようなサクセスストーリーを描きたい」と意気込みを語った
◆坂本達也プロフィール
2002年8月31日生まれ、福岡出身
173センチ、76キロ
右投右打
小学2年から野球を始め、中学で捕手に転向
博多工業を経て富士大学に進学
昨秋の北東北大学リーグでの活躍が評価され、プロ入りを果たした
趣味はサウナ
坂本達也選手の取り組みは、若手選手にとって非常に示唆に富んでいます。彼のように先輩選手から学ぶ姿勢や、自分の課題をしっかりと把握し改善し続ける努力は、プロとして成長するために重要です。今後の活躍が楽しみです。
キーワード解説
- 育成ルーキーとは? 育成ルーキーとは、プロ野球チームにおいて契約はされるが、育成契約のもとでさらに成長を促す若手選手のこと。
- 送球能力とは? 送球能力とは、捕手が投球を行う際に、球を正確に投げるスキルのこと。特に二塁への送球スピードが重要視される。
- リード力とは? リード力とは、捕手が投手に対して配球指示を出す能力のこと。試合を有利に進めるためにはとても重要なスキル。
- サクセスストーリーとは? サクセスストーリーとは、成功物語のことで、特に困難を乗り越えて成功を収める過程のことを指す。