沖縄で行われた合同自主トレーニング初日、宜野座のブルペンには「マーカーレス・モーション・キャプチャー」と呼ばれる動作解析用の最新機器が新たに設置された
この装置は、選手の投球動作を高精度で記録し、そのデータを基にフォームや動きの改善点を探ることができる
新しいトレーニングと技術の活用
村上投手は、初日のブルペン投球でこの装置を使い、約10台のカメラによって収集されたデータを確認しながら投球練習を行った「体の動きを分析し、良かった点や改善が必要な点について詳しく聞きながら進めていきたい」と語る村上選手
トレーニングの目的は、投球後の体の使い方や疲労時の違いを把握し、それを投球に生かすことにある
昨シーズンは8月に調子を落とし、防御率が4・30に達するなど、本来のパフォーマンスを発揮できなかったため、この新しいアプローチが期待されている
データ解析の重要性
マーカーレス・モーション・キャプチャーは、選手の動きをセンサーなしで記録する技術で、身体の動きを視覚的に捉えることができるこれにより、選手は自身の投球動作をリアルタイムで分析でき、効率的なトレーニングが可能となる
村上投手は、投球後にパソコンでフォームを確認し、「疲れてきたときの投球と、調子の良いときの投球の違いを見極めることができれば、さらなる成長が期待できる」と意気込んでいる
シーズン中の活用と展望
今後、球団のファーム新球場である「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」に同様の機器が設置される予定で、村上選手はシーズン中もデータ解析を活用してトレーニングを続ける意向を示している初日の投球ではカーブを交えた23球を投げ、「いい球がいっていた」と納得の表情を浮かべた村上投手
開幕投手候補として期待される中、技術を駆使して最高のパフォーマンスを引き出すために努力を続けている
最新技術を使用したトレーニングは、選手にとって自身のパフォーマンスを見直す大きな機会を提供します。村上投手の取り組みは、個々の選手が持つポテンシャルを最大限に引き出すための一つの手段といえるでしょう。これにより、より多くの選手が理想的なコンディションを保ち、シーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮できることが期待されます。
キーワード解説
- マーカーレス・モーション・キャプチャーとは?選手の動作をセンサーなしで記録する技術で、身体の運動を高精度で捉えることができる。
- 防御率とは?投手の成績を示す指標で、投球に対する失点の割合を表す数値であり、低いほど優れた成績とされる。