特に今シーズンの注目投手として、右腕の大宗選手が挙げられます
背番号1を託された大宗選手は、140キロの速球を武器にカーブやスライダーなど4種類の変化球を駆使して、打者を抑え込む才能を発揮しています
彼は県大会において、決勝を含む5試合中4試合に登板し、23回3分の1を投げてわずか3四死球という優れた制球力を示しました
大宗選手の成長と挑戦
「嬉しい半面、責任ある背番号だ」と語る大宗選手は、変化球の切れ味を高めることと体力の向上を重視し、秋の大会に臨みました準々決勝では見事完投を果たしましたが、試合は七回コールドで終わりました
決勝戦では公式戦で初めて9回を投げたものの、九回に1点を奪われる逆境に直面しました
死球や暴投によるピンチを乗り越え、最後はスライダーで三振を奪って勝利をもぎ取ったのです
徳永選手の躍進
また、徳永選手も注目されています彼は2番手投手から左のエースへと成長を遂げ、県大会準決勝において非常に安定した投球を見せました
この試合では被安打6、四死球2、8奪三振というスタッツを残し、8回までの試合を見事に作り上げました
中国大会では全試合に登板し、そのうち3試合では先発を任され、特に準々決勝では完投を達成しました
1年生左腕・片岡選手の台頭
さらに、1年生左腕の片岡選手もキーマンとして成長しています特に中国大会の決勝では同点に追いつかれた場面で無失点投球を記録し、神宮大会決勝でも重要な場面で無失点に抑えました
ストレートの速度は130キロに満たないものの、90キロ台のカーブやチェンジアップで打者を翻弄しています
彼の制球力の高さも、このチームの大きな強みと言えます
充実した投手陣
他にも、県大会で無四球完封した桝井選手や神宮大会決勝で先発した沖村選手など、安定した投手陣が揃っていますこれにより、広島商業高校は伝統的な守備の堅さをさらに強化し、センバツに向けての注目度が高まっています
広島商業高校の投手陣が示す成長は、今後の公式戦での活躍を大いに期待させるものです。特に大宗選手の責任感や徳永選手の安定感は、チームにおいて重要な役割を果たしています。新たな力を武器にセンバツでの活躍が楽しみです。
キーワード解説
- 投手陣とは?野球における投手を中心としたチームの守備陣のことを指し、主に打者を抑える役割を担う選手たちです。
- 変化球とは?ストレート以外の球種で、カーブやスライダーなどの投球技術を使って打者を混乱させるためのボールのことです。
- 四死球とは?フォアボール(四球)と死球を合わせて呼ぶ用語で、投手が与えた出塁のことで、特に防御率に影響を与えます。