31日、沖縄県恩納村で行われた全体ミーティング後の取材で、中野選手は昨季の苦い経験を振り返りながら、一歩一歩着実に準備を進める意志を示した
昨季の反省を生かし、下半身強化に挑む
昨シーズンは、打撃フォームの改造や上半身の強化が奏功せず、特に3月のオープン戦では無安打が続くなど大苦戦を強いられた試合に向けた準備段階でのこうした苦闘は、中野選手にとっての「痛み」として記憶に刻まれている
「今年は昨年の教訓を重く受け止めて、各々の課題に真正面から向き合いたい」と彼は語り、まずは自主トレから取り組んできた下半身の強化に力を入れることを強調した
多くの場合、選手は下半身を活用して力強い打球を生み出すが、下半身の強化は打撃技術向上において欠かせない要素である
新たなフォームへの挑戦
中野選手は、グリップの位置を下げるステップを踏むことにより、より強い打球を生み出すことを目指している「やってきたバッティングがどういう形で出るか確かめながらやりたい」と語り、オープン戦が自らの成果を試す重要な舞台であると位置づけている
藤川新監督の下でのスタート
今季は新たに藤川球児監督の指導を受けることになり、「監督が代わったことでチームは大きく変わる」と新たな挑戦に期待を寄せる中野選手は「選手会長としてしっかりと先頭に立ち、自らの行動でチームを引っ張りたい」と述べた
全員のケガのないキャンプを目指す
「球団創設90周年という特別な年に、優勝旗を奪回するために、まずは全員が怪我なくキャンプを終えることを目指していきたい」と真剣な表情で語った中野選手仲間を気遣いながら、個々の成長に努めていく強い意志が感じられる
阪神・中野選手の意気込みには、昨季の失敗を教訓にして真摯に取り組む姿勢が見て取れる。新監督の下でのチーム編成や自身の挑戦を通じて、どのような成長を遂げるのか、ファンの期待が高まる。キャンプが無事に終了し、活躍を期待したい。
キーワード解説
- 選手会長とは?:チームの選手たちの代表として、リーダーシップを発揮し、チームのまとめ役を務める選手。
- 打撃フォームとは?:選手が打撃する際の身体の使い方や姿勢を指し、適切なフォームはヒットを打つために重要。
- グリップの位置とは?:バットを持つ手の位置で、これを変えることで打撃の力や精度に影響を与える。