昨シーズン、岡本選手は全試合でクリーンアップ(通常4番打者)として出場し、通算打率は.280という成績を残しましたが、自身はバッティングに常に違和感があったと言います
「3月と4月は少し調子が良かったですが、何が良かったのか全然分からないままでした
8月中旬まで、なぜ打率が良いのだろうかと不思議に思っていた」と岡本選手は述べます
このシーズン、彼が打ったホームランは27本で、彼が過去6年間続けていたシーズン30本以上の記録には届きませんでした
昨年10月には左第五腰椎分離症を発症し、「クライマックスシリーズ(CS)前の2週間で治ると思ったが、思った以上に痛みが引かなかった
CSの初戦後、朝起き上がれない状態だった」と言い、長い間腰の痛みに悩まされていたことを明かしました
痛みが続いたため、約2ヶ月の治療に専念することとなりましたが、その後徐々にトレーニングを再開しました
岡本選手は、普段の練習ペースより1ヶ月以上遅れているとしつつも、「体調はだいぶ良くなってきている」と説明しました
ケガ防止のため、通常のバッティング練習は控えていましたが、スイングに似た動きをするトレーニングを行っていました
このトレーニングでは、バット状の器具の先に球体をつけたものを使い、胸や脇腹を鍛えることができます
この方法は、バッティングのバランスを保ちつつ、体幹を鍛える効果も期待できるといいます
また、守備においては内野手用のグラブだけでなく外野手用のグラブでも練習を行っています
「昨シーズンもファースト、サード、外野の3ポジションでプレーしましたから、今年も同様にキャンプからその準備をしたいと思っています」と岡本選手は意気込みを語りました
昨シーズンはファーストで見事にゴールデングラブ賞を受賞した岡本選手ですが、新たに加入したトレイ・キャベッジ選手がメジャーリーグで外野手と一塁手を経験しているため、ポジション争いは厳しさを増しています
打撃と守備の両方でさらなるレベルアップが期待されます
岡本和真選手の練習と心構えは、昨シーズンの苦悩を乗り越え新たな挑戦に向けた決意で溢れています。春季キャンプを通じて、従来の打撃スタイルを見直し、守備力の向上を図る姿勢は多くのファンにとって期待感を抱かせるものでしょう。同時に新戦力とのポジション争いも興味深く、彼の進化が楽しみです。
キーワード解説
- 春季キャンプとは?春季キャンプとは、プロ野球選手がシーズン開始前に技術や体力を向上させるために行う練習期間のことです。多くのチームが沖縄や宮崎などの温暖な地域で実施しています。
- クリーンアップとは?クリーンアップとは、野球の打順で3番、4番、5番を指し、主に得点を挙げる役割を担う選手が打つ順番です。特に4番はチームの主砲と呼ばれることが多いです。
- ゴールデングラブ賞とは?ゴールデングラブ賞とは、毎年最も優れた守備力を持つ選手に与えられる賞で、ポジションごとに最良の選手が選ばれます。
- 腰椎分離症とは?腰椎分離症とは、腰椎の一部が分離してしまう病状のことで、スポーツ選手にとっては特に問題となる怪我の一つです。