これは、宮崎県総合運動公園で行われたトークショーの中での発言で、フリーアナウンサーの徳光和夫氏(83)との対談中に明らかにした
阿部監督は、昨季4年ぶりにリーグ制覇を達成したチームの進化について、オフシーズンの大型補強によって自信を深めていることを示した
特に注目すべきは、阿部監督が「新人監督としての連覇のジンクスを破りたい」と語った点だ
日本のプロ野球では、2リーグ制以降、新人監督が2年目に優勝した例はセ・リーグには存在しない
このため、阿部監督は「負のデータも打破しよう」という強い決意を持ち、チームを引っ張る姿勢を見せた
トークショーでは、阿部監督の言葉に対して観客からはどよめきと大きな拍手が巻き起こった
「今、90%ぐらいじゃないですか」と語った監督の自信に満ちた表情が印象的で、強い風にも負けない意志を感じさせた
昨季、阿部監督は就任1年目での優勝を達成したが、今季は新たな挑戦が始まっている
特に補強によって選手層が厚くなったことについて「素晴らしい補強をしていただいた」と感謝の意を示すとともに、「過去のジャイアンツに戻った感覚がある」と語り、ファンを呼び込むためのチーム作りに自信を覗かせた
新たに加入した選手には、正捕手候補の甲斐選手、5番候補のキャベッジ選手がおり、オーダーの決定はまだ未確定であるという
阿部監督は「選手がいること自体が悩みを生む」とし、嬉しい頭痛であると語った
一方、昨季のエース・菅野選手がオリオールズに移籍したものの、戸郷、山崎、グリフィン、井上選手の4本柱は健在だ
さらに日米通算197勝の田中将大選手が新たに加わるなど、先発投手陣が充実している
今季も昨季同様、強力なリリーフ陣を確保しており、昨季セ・リーグ最多セーブを挙げたマルティネス選手が加入
守護神大勢選手を8回に据える方程式は、より一層の安定感を提供することが期待されている
若手選手の成長も重視されており、阿部監督は「様々な練習方法を教えてあげることが大事」と言い、浅野、萩尾、山瀬の練習を見守る姿が見られた
また、2軍ブルペンも視察し、選手たちの成長に対する期待感を示した
監督は、「日本一になれるように、またこの宮崎に帰って来られるようにします」とファンに約束し、今季に向けて強い意気込みを見せた
阿部監督が見据えるのは、最高の25年へ向けた新たなスタートである
トークショーで掲示された文字は、故・木村拓也さんの母校である宮崎南の書道部によって書かれたもので、「新風」がスローガンとして強調された
阿部監督の発言からは、チームへの強い自信とリーダーシップが感じられる。補強によって選手層が厚くなり、多くの選手が活躍できる土壌が整っていることは非常に心強い。また、若手選手の成長を促す姿勢も評価でき、全体的なチーム力の向上に寄与することが期待される。
キーワード解説
- 新人監督とは? 新しい監督がチームを担当することを指し、通常、前年までに監督職を経験していない場合に使われる。
- リーグ制覇とは? プロ野球において、特定のリーグ(日本の場合、セ・リーグとパ・リーグ)の優勝を果たすことを意味し、最も優れた成績を残す必要がある。
- サバイバルとは? 地域の中で勝ち残るための激しい競争を意味し、プロスポーツにおいては選手の選定や出場メンバーの決定に関わることが多い。
- リリーフ陣とは? 先発投手が投げた後、試合の後半で登板する投手たちのことを指し、試合の流れをコントロールする重要な役割を担う。