昨秋ウインターリーグで成長した高卒4年目の黒田将矢投手
昨年、プロ野球西武ライオンズは球団史上最悪の91敗を喫し、最下位に沈みましたが、宮崎・南郷キャンプでは将来性豊かな若手選手たちが競い合っていますその中でも注目を集めているのが、プロ4年目の21歳、黒田将矢投手です
彼は昨秋に台湾で開催された「アジア・ウインター・ベースボールリーグ」に派遣され、そこでの活躍によって初めて1軍キャンプに参加する権利を得ました
黒田選手は最速157キロを記録する右腕として、同期入団のライバルたちとしのぎを削っています
キャンプ4日目の2月4日、彼は投球前に全身が映る鏡を用意し、自分の動きを確認しながらシャドーピッチングを繰り返しました
納得した後、ストレートとフォークを合わせて計67球を投げ込みました
「シャドーピッチングで感覚が良くなったので、この方法を試してみました」と語る彼は、自らの頭で考えながら成長を重ねています
昨年までの3年間で1軍での登板はありませんでしたが、台湾では中継ぎとして活躍し、ストレートの威力が評価されました
「今年は中継ぎとしてしっかり活躍したいですし、自分に合ったスタイルでのプレーを目指します」と意気込む黒田選手には、期待が寄せられています
西武の新監督、西口文也氏も「台湾での経験を活かして、黒田選手が中継ぎ陣の争いに加わってくれることを期待しています」と語るほど、彼への期待は高まっています
“高卒トリオ”形成するライバル2人に1軍デビューで先を越され奮起
黒田選手の投球には特徴があり、リリースの際に顔が左側へそっぽを向くスタイルで、元メジャーリーガーの岡島秀樹氏を彷彿とさせる“ノールック投法”と称されています本人は「岡島さんと比べられるのはおこがましいですが、コントロールを保つための手法です」と語っています
彼は2021年ドラフト5位で青森・八戸工大一高から西武に入団し、同い年の羽田慎之介投手、育成ドラフト3位の菅井信也投手とともに「高卒トリオ」と呼ばれています
昨年、羽田選手が1軍デビューを果たし、菅井選手も活躍したことで、黒田選手は「今年は自分が先に1軍で多く登板しなければならないという強い気持ちを抱いています」と意欲を燃やしています
黒田選手は周囲から期待される160キロではなく、シーズンを通して安定した投球を目指すと冷静に分析しています
彼の身長188センチ、体重84キロの体格は、投手としての素質を感じさせ、母親からも熱い視線が注がれています
黒田投手の成長と意欲は、若手選手の中でも特に目立ちます。彼は技術向上を目指し、独自の練習方法を取り入れることで、より一層の成長を期待されているのが印象的です。また、同期入団のライバルたちと切磋琢磨しながら、一軍デビューに向けて奮闘している姿勢も好感が持てます。
ネットの反応
コメントでは、西武ライオンズの若手投手に対する期待とチーム全体の将来への懸念が広がっています
特に157キロを投げる右腕である黒田選手に対して多くの支持が集まっており、彼の成長を見守る意見が目立ちます
ライオンズの投手陣は今後の成長に期待されている一方で、野手陣に関しては「小粒」との厳しい評価も耳に入ります
外国人選手のスカウティングが重要視されていることにも触れられ、全体としては投手を次世代の柱として育てる期待が高まっています
彼自身も自身の役割を理解し、まずは中継ぎから経験を積んでいく意欲を見せており、多くのファンからの応援を受けています
また、他の若手選手たちとの切磋琢磨が彼に良い影響を与えるとのコメントもあり、未来のライオンズを支える存在として期待されています
ネットコメントを一部抜粋
西武の若手は期待持てる人材が多い。
黒田みたいな若い選手達が近い将来活躍してくれると信じてる。
羽田に菅井と互いに切磋琢磨するライバルがいる環境ってのも黒田にはいい環境なんじゃないかな。
逆に体重の伸びしろが大きいってことなので期待したい。
ちゃんと自分で考えて練習出来るのは有望だと思う。
キーワード解説
- ウインターリーグとは?: アジア・ウインター・ベースボールリーグは、主にアジア地域で開催されるオフシーズンの野球リーグで、選手たちが競い合い、成長を促す場となります。
- ノールック投法とは?: 投手がボールを投げる際に、リリースポイントで投球方向を見ないスタイルの投法で、独自の投球フォームとなることが特徴です。
- 中継ぎとは?: プロ野球において試合中に先発投手の後を受けて登板し、試合を引き継ぐ投手を指します。試合の流れを変える重要な役割を担っています。