守備位置の変更は、打撃向上を狙う一環として行われることが多いですが、実際にはうまくいかないケースも存在します
今回、高木豊氏に、昨シーズンにコンバートしたものの打撃の成績が向上しなかった選手たちのケースについて聞きました
コンバートの背景
浅村選手やロッテの中村奨吾選手は、セカンドからサードにコンバートされましたしかし、両選手の打率は浅村が.253、中村が.234と、期待された打撃向上にはつながりませんでした
セカンドからサードへの難しさ
高木氏は、セカンドは守備範囲の広さが要求されるポジションであるため、過去にコンバートを考慮する場面においては、その選手たちの動きに衰えを感じたのではないかと指摘しましたセカンドはファーストに近い位置で守るため、投げる際に力を抜いてしまうことがあるが、サードは投げる距離が遠いため、力が必要です
打球を処理する角度の変化
また、セカンドからサードにコンバートすると、打球の角度が変わるため、選手には新たな感覚が求められます高木氏は、浅村選手はショート出身であるため、サードでも上手くプレーできるのではないかとの期待があったものの、過去のセカンドの経験が影響している可能性を指摘しました
精神的負担と打撃不振
コンバートが打撃に与える影響として、高木氏は守備範囲の狭さやボールに関与する回数の減少が精神的な負担を感じさせる要因になり得ると述べました選手たちがストレスを感じ、その結果スランプに陥る可能性があるのです
今回の浅村選手のコンバートに関する高木氏の見解は、選手の移動が単なる位置の変更で終わらないことを示しています。体が慣れているポジションからの変更は、思った以上に選手にストレスを与えることがあるとわかります。コンバートは選手の能力を最大限に引き出すための器用さが求められる難しい選択であることが再認識させられました。
ネットの反応
浅村栄斗と中村奨吾のサードへのコンバートについてのコメントでは、選手の守備能力や年齢、過去のプレー経験が特に強調されています
一部のコメントは、浅村のファーストコンバートに期待を寄せつつ、サードへの起用が必ずしも良い結果につながるわけではないと警鐘を鳴らしています
例えば、サードポジションの守備の難しさや、特に強い打球への対応が求められる点が挙げられています
宮本慎也氏の意見を引用したコメントでは、サードが「簡単」「楽」と語られることが、実情を知らない新たな選手に誤解を与え、さらなる困難を生むことがあると指摘されています
守備範囲が狭くなるリスクや、年齢による体力の衰えも懸念され、中村奨吾選手の肩の弱さや球際でのプレーへの消極性がコンバート失敗の一因として指摘されています
また、他の選手との競争が影響し、一時的な対応に過ぎない可能性も示唆されたコメントも存在します
解任されたイーグルスの監督やロッテの首脳陣に対する批判もあり、チーム全体の戦略やコンバートの決定が選手個々のパフォーマンスにどれほど影響を及ぼすかを深く考える必要があるとの声が多かったです
特に、選手のポジション変更は、彼らのパフォーマンスに大きく影響するため、適切な判断が求められることがコメントを通じて浮き彫りになりました
ネットコメントを一部抜粋
今年ライオンズ外崎がセカンドからサードへコンバート、どうなるか注目しておこう。
こんなわかりきったことをやってしまったロッテの首脳陣。
坂本選手がサードでゴールデングラブを獲れたのは逆シングルの上手さがあったからだと思います。
奨吾は実力通りだと思う。球際の打球は飛び込まずすぐ諦める。
浅村のファーストはあり。楽天の守備面も安定できるはず。
キーワード解説
- コンバートとは?守備位置を変更することを指し、選手の適性やチームの戦略などを考慮して行われます。
- 打撃向上とは?選手が打撃面で成績を改善することを意味し、一般的には打率や本塁打、打点などの向上を指します。
- 守備範囲とは?野球において、選手が守っている位置から捕球できる範囲を意味し、守備力の重要な指標となります。

