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前田悠伍投手、春季キャンプでの順調な調整と開幕1軍プロ入りへの意欲を語る

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◆ソフトバンク春季キャンプ(8日、宮崎)先発ローテーション入りを目指す2年目の前田悠伍投手(19)が、5日ぶりのブルペンで52球を投げ込んだ

第2クール初日の6日には、腹痛などの体調不良で練習を休んだが、その後全力で投げられるまでに回復した

「もう万全な状態なので、遅れたものを取り戻さないといけない

余分な力が抜けて腕は振れた」とコメントした

前田投手は、オフシーズン中に米大リーグ・カブスの今永昇太選手に弟子入りし、高知での自主トレーニングを通じて、力の入れどころに緩急をつける「脱力投法」を学んだ

この「脱力投法」とは、身体の力を抜いてスムーズな投球をする技術で、投球のスピードを保ちながらもコントロールを高めることができる投法の一つである

春季キャンプに臨むにあたり、前田投手は一回り大きくなった姿を見せている

現在使用しているグラブのウェブ(ネット)には星マークが入っており、今永選手が使用する物と同じモデルだ

「憧れだったので

全く一緒のやつを作りました」と語る姿には、自身の意気込みが感じられる

しかし、8日のブルペンでは、リスペクトが裏目に出る場面も見られた

「今永さんから教わったことを取り組んでいるのは良いことだけど、フォームの方に意識がいっちゃって、ボールへの意識が薄れてしまっている」と指摘を受けた

倉野信次投手コーチからも、フォームの修正に意識が偏りすぎて対打者への意識がなくなっていると指摘され、「今永さんはフォームだけを意識しろとは言っていないのに、僕が少しずれてしまった」と反省の意を示した

昨年のルーキーイヤー、彼はB組(2軍)でのスタートで「特別育成プログラム」に沿ったトレーニングを行っていたため、優劣をを感じていたが、今年はA組(1軍)に選ばれた

「今年は勝負する機会をもらっている

埋もれないようにどんどんアピールしていきたい」と、開幕1軍入りに向けた強い意志を見せる

気温が7度と南国とは思えないほど冷え込んだ日でも、若い左腕の熱意はすでに燃えていた

(大橋昂平)若手選手の前田悠伍投手が、春季キャンプでの充実した練習と、先輩選手から学んだ投法を取り入れた取り組みなどで、成長を感じさせている。自身の目標をしっかり見据えている姿勢には、今後の活躍が期待される。
キーワード解説

  • 脱力投法とは?

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