各投手の調整状況は良好で、その中でも戸郷翔征選手に特に注目が集まっています
ブルペンでの投球を捕手の後ろから見守ったところ、彼の投球は球の強さやキレの良さだけでなく、再現性の高さにも感心させられました
再現性とは、投手が意図した場所に投球を正確に投げられる能力を指します
戸郷選手は、「このコースにこういう球を投げよう」といったイメージを持ち、それを実現する技術を持っています
そのため、投球がわずかに逸れた時でも、すぐに修正が可能です
さらに、戸郷選手は新たに習得中のカットボールについても好調な動きを見せていました
カットボールは、バッターに対して内角に入ってくるような軌道で投げる球種であり、特に右打者に対しては有効な戦略となります
昨シーズン、右打者に対する被打率が1割6分6厘であったのに対し、左打者に対しては2割3分3厘と上昇しており、カットボールの効果が見られます
左打者にとって、内角へのカットボールは脅威となり、外角への対応力を弱めることになります
他の投手陣である山崎選手、グリフィン選手、井上選手も調子が良く、特に井上選手は直球の質が向上しているように見受けられました
直球でカウントを整え、ファウルを多く打たせることが理想の投手として、良い傾向が見られます
現在の先発ローテーションの6枠のうち4枠は既に確定しており、残りの2枠を巡る競争が激化しています
誰がその枠を勝ち取るのか、シーズン開始が楽しみです
現在のブルペンでの投球練習の結果から、先発投手陣の実力向上が伺えます。特に戸郷選手の再現性の向上は、今後の試合に大きく貢献することでしょう。残りの先発枠を争う選手たちも、良い調整を続けているようです。
キーワード解説
- 再現性とは？投手が意図した通りに球を投げられる能力のことです。
- カットボールとは？バッターに対して内角に切れて入ってくる軌道の球種で、特に右打者に有効です。
