この試合では、2軍から参加したドラフト5位ルーキー・山県秀内野手(22)=早大=が紅組の「7番・遊撃」としてフル出場した
彼は特に守備で優れたプレーを見せ、その実力を証明した
試合の中盤、2回に山県が見せたプレーは特に印象的だ
先頭打者上川畑が放った三遊間へのゴロに対し、彼は素早く反応し、低い体勢で捕球
次いで、ノーステップで一塁へストライク送球し、俊足の左打者をアウトに仕留めた
このプレーにスタンドの約2000人のファンは熱狂的な拍手を送った
山県自身も、「鳥肌が立ちました」と笑顔で振り返った
また、彼は3回にも堅実な守備を見せ、1死一塁の場面で、スローイングを駆使した4-6-3の併殺を完成させた
しかし、バッティングでは2打席連続三振という結果に終わり、「守備で食べていくにも、バッティングが必要」と課題を痛感している
新庄監督は山県の守備を高く評価しつつ、打撃力の向上を求めた
「捕って早かったですね
余裕で守ってるなって
でも打つ方で結果が出てないから焦ってるんで」と述べ、彼の打撃の成長に期待を寄せている
山県は、試合を通じて多くのことを学び、初の1軍経験を楽しんだ様子
「本当に楽しい時間を過ごした」と語り、今後の活躍に向けて意欲を見せている
彼のプロファイルについて、山県秀選手は2002年5月1日生まれで、東京都出身
国分寺リトルや稲城リトルシニアを経て早大学院から早大へ進学した
早大では大学日本代表としても活躍し、彼の守備力は「ドカベン」の殿馬を思わせるほど優秀だ
身長176センチ、体重80キロで右投右打
山県選手の守備力が際立った紅白戦は、ファンにとっても印象深い内容となった。彼の意欲的な姿勢と新庄監督の期待も相まって、今後の成長が楽しみである。打撃面での課題を克服し、さらなる活躍が期待される。
キーワード解説
- 遊撃とは?:野球のポジションの一つで、内野の真ん中に位置し、主にゴロやフライなどを処理する役割を持つ。
- 併殺とは?:同じプレーの中で二人の走者をアウトにすること。内野からの早い送球が求められる難しいプレーである。
- フォアボールとは?:投手がボールを4球投げた際に与えられるもので、バッターが自動的に一塁に進める特典。