この大会を前に、出場校の過去の戦いを振り返る「出場校あの日・あの時」のシリーズを展開する
その第一回では、2014年に8強進出を果たした高知の明徳義塾に焦点を当てます
明徳義塾は、今回のセンバツで21度目の出場となります
初出場は1982年で、校名が「明徳」となった後、翌年には4強に進んでいます
その後も2004年度に再び4強入りしましたが、センバツでは未だ決勝進出を果たしていません
夏の甲子園では2002年に優勝していますが、春の大会では最高でも4強という結果です
2014年の戦い
2014年の明徳義塾の戦いは、特に印象深いものでしたチームのエースは右腕の岸 潤一郎投手で、現在は西武で外野手として活躍中です
岸は「二刀流」の選手としてその才能を発揮していました
この大会では8強止まりという結果でしたが、3試合とも非常に接戦を繰り広げました
初戦の延長15回の試合、2回戦の1点差、準々決勝の延長11回と、いずれも激闘でした
対戦相手は智弁和歌山、関東第一、そして佐野日大という強豪揃いでした
智弁和歌山戦
智弁和歌山との試合では、2回に1点先制されるも、5回で追いつき、その後の延長戦での粘りにより勝利を収めました15回には相手投手の暴投によるサヨナラ勝ちでした
その相手投手は、後にロッテに入団する東妻 勇輔選手でした
岸は、12安打を浴びながらも188球を投げて完投しました
関東第一戦
続いての関東第一戦では、5回に逆転を果たし、岸は6安打11奪三振で完投勝利を収めましたこれもまた、岸の力強い投球とチームの団結力が生んだ結果です
佐野日大戦
準々決勝となる佐野日大戦では、序盤こそ劣勢に立たされましたが、逆転劇を見せ、最終的には延長戦にもつれ込む死闘となりました勝利には届きませんでしたが、明徳義塾の選手たちの粘り強い戦いぶりが印象的でした
目指すべきゴール
明徳義塾の選手たちは一つの明確な目標を掲げていますそれは「馬淵監督をセンバツ優勝監督にする」というものです
昨年の国民スポーツ大会で初制覇を果たし、勢いに乗る彼ら
過去の伝統を引き継ぎ、さらなる高みを目指す姿勢が窺えます
明徳義塾は過去のセンバツで数多くの戦いを繰り広げてきましたが、2014年の激闘は特に記憶に残ります。大型選手が活躍したその年、見せた彼らの粘り強さは印象的です。また、明徳義塾が掲げる「馬淵監督をセンバツ優勝監督にしたい」という目標には期待が寄せられています。
キーワード解説
- 選抜高校野球大会とは？：選抜高校野球大会は、日本の高校野球の重要な大会で、春に開催されるトーナメント形式の競技です。全国の優秀な高校が集まり、その年のチャンピオンを決定します。
- エースとは？：野球におけるエースは、チームで最も信頼される投手を指し、通常は試合の重要な場面で投げることが期待されます。
- 二刀流とは？：二刀流とは、野球選手が投手と野手の両方の役割を担うことを指します。特に、投手としての投球と外野手としての打撃の両方で活躍する選手がこのように呼ばれます。
