片岡篤史氏、トミー・ジョン手術と復活劇を語る

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前中日ヘッドコーチの片岡篤史氏が、22日に公開された高木豊氏のYouTubeチャンネルに出演し、自身の選手時代に経験した重要な出来事について語りました

特に、自身を劇的に変えてくれたコーチとの思い出や、トミー・ジョン手術の経験を振り返っています

プロ野球選手としての苦悩と成長

片岡氏は、1992年にプロ入りし、翌1993年には結果を残しましたが、同年の秋季キャンプ中に右肘を痛めました

右肘の故障は特に野手にとって深刻で、スイングに大きな影響を及ぼします

片岡氏は痛めた肘をケアしながら、苦手な内角球の対応を強化するために日々、マシンでの打撃練習を行っていました

しかし、その練習中に「ブチッ」という音が聞こえ、激しい痛みが身体を襲いました

その痛みは日常生活にも支障を来すほどで、病院で精密検査を受けましたが、まずは保存療法を選択しました

トミー・ジョン手術とは?

トミー・ジョン手術は、野球や他のスポーツにおいて肘の靱帯が損傷した際に行われる再建手術です

この手術の名前は、1974年にこの手術を受けた野球選手トミー・ジョンにちなんで名付けられました

片岡氏は、野手としてこの手術を受けた日本人選手の中で初めての一人と言われています

手術後、彼は1995年に一軍に復帰しましたが、痛みはなくとも打撃感覚の戻りに苦しみました

復活への道

復帰後、片岡氏は結果を残せず、選手生命への危機感から一層の努力を重ねました

彼のその時の打撃コーチ、加藤秀司氏から助言を受けたことが彼の復活に大きく貢献しました

「もっと手前からバットを返してみろ」との指導に従い、猛練習を重ねる中で感覚を取り戻すことに成功しました

片岡氏はその時期の練習を「血豆と汗とまみれた手がバットから離れないほど振り続けた」と振り返っています

そして、紅白戦の1打席目でホームランを放ち、その瞬間に感じた喜びは格別だったといいます

「振ってる感覚はなくて、コンって感じで飛んだ」と語るその言葉からは、彼の復活への強い意志と情熱が伝わってきます

コーチの存在の重要性
片岡氏は「もし成績を残せていたら、自分が一生懸命やる必要を感じなかったかもしれない」と考えています

また、加藤氏との出会いによって、大きく自分の野球人生が変化したと感謝しています

コーチの存在が選手の成長に及ぼす影響についての重要性を再確認させられるエピソードと言えるでしょう

片岡篤史氏が公開されたYouTubeチャンネルで自身の選手時代の苦労と成長について語る様子は、多くのファンに感動を与えるものでした。特に、トミー・ジョン手術を経ての復活劇や、コーチからの助言が如何に影響を及ぼしたかの話は、選手たちにとっての目指すべき姿を示しています。
キーワード解説

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