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フィリーズ・青柳晃洋、開幕ロスター入りのダークホースに浮上

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 メジャーリーグベースボール(MLB)でスプリングトレーニングが始まり、選手たちの開幕に向けた調整が進む中、特に注目を集めているのがフィラデルフィア・フィリーズの青柳晃洋投手である

MLB公式サイト「MLB.com」は、各球団から開幕ロスター入りを目指す選手たちを取り上げた際、青柳を「開幕ロスター入りのダークホース」として紹介している

 青柳選手は現在31歳で、日本の阪神タイガースで長年プレーしてきた実力者だ

2021年には最多勝を獲得し、2022年には同じく最多勝と最優秀防御率のタイトルを手にした

しかし、近年はやや成績が振るわず、昨季は12試合の登板にとどまり、防御率は3.69という結果だった

これは日本のプロ野球(NPB)における極端な投高打低環境の影響を受けたものである

 青柳はポスティングシステムを利用してMLBへの挑戦を決め、フィリーズとマイナー契約を結び、現在スプリングトレーニングに参加している

フィリーズの番記者であるトッド・ゾレッキ氏は、青柳について「ほぼ間違いなく、AAAのリーハイバレーでシーズンを迎えるが、彼がチームに貢献する可能性を考えている」とコメントした

仮に彼がフィリーズのリリーフ陣に加わることになれば、初の日本人選手としての快挙となる

青柳選手の現状と可能性

 フィリーズの投手陣は、エースのザック・ウィーラーを含む層の厚さを誇っている

その中で、青柳が開幕ロスター入りするには故障者が出た場合に限られる可能性が高い

フィリーズのブルペンには、鉄壁のリリーフ陣が揃っており、彼らの欠場がない限りは競争が厳しい状況だ

必要であれば、青柳のようにマイナー契約で参加している選手たちがその役割を争うこととなる

 特に、青柳は日本時代の豊富な先発経験を持っており、ロブ・トムソン監督も彼の変則投法に期待を寄せている

この監督は「ブルペンから新しいアイデアを持ち込む投手が出てくるのは良いことだ」と語り、青柳の加入に対するポジティブな見方を示している

 青柳選手のMLBでの挑戦は、多くのファンにとっても注目の的となっている。日本での成功を経て、フィリーズでどのような結果を残すのか期待が高まる。特に、彼の変則投法とリリーフとしての柔軟性が求められる場面では、その実力を証明するチャンスが訪れるかもしれない。
キーワード解説

  • スプリングトレーニングとは?プロ野球のプレシーズンで、選手が開幕前に調整や競争を行う重要な期間です。
  • ポスティングシステムとは?日本のプロ野球選手がMLBに挑戦する際に用いる制度で、球団が選手の移籍を認め、他球団が獲得を試みる仕組みです。
  • リリーフ投手とは?試合途中で登板して投球する投手のことを指し、先発投手の後を引き継いで試合を締める役割です。

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