ソフトバンクのドラフト5位新人、石見颯真内野手(18=愛工大名電)が27日、韓国・斗山との練習試合で鮮烈デビューを果たした
石見は7回に左中間へ適時三塁打を放ち、続く8回には中前適時打を記録するなど、2打席連続でタイムリーを記録して2安打2打点の活躍をみせた
小久保裕紀監督(53)からも絶賛されるパフォーマンスだった
小久保監督は「衝撃的でしたね」と感嘆の声を上げた
石見が迎えた7回無死一塁の第1打席
この日の試合で第一打席でスイングを見せる
2ボールからの直球を積極的に振り抜き、左中間に適時三塁打を放った
石見は無我夢中で三塁にヘッドスライディングし、これがデビューを飾る重要な一打となった
途中出場した6回には遊撃の守備で一塁へ悪送球をしてしまったが、すぐに気持ちを切り替え、結果を出した
初々しい18歳は「斉藤(3軍)監督から“ファーストストライクを思い切り振れるように”と言われていました
その準備がうまくいったのかなと思います」と喜びを語った
8回には無死一、三塁の場面で迎えた第2打席
石見は「2ストライクアプローチ」という戦略を取り入れ、コンパクトな振りで中前適時打を放った
キャンプはC組(3軍)からスタートし、前日にB組(2軍)に昇格したばかり
A組(1軍)に合流したばかりの石見は、3月1日の実戦に向けての良いアピールとなった
小久保監督は「打撃技術が高い」と称賛し、守備でも8回にハーフライナーを体で止め、それを二塁手が封殺する場面もあり、石見のセンスを評価した
最初の試合での緊張感の中、石見は先輩たちの気遣いにも感謝していた
試合前には、栗原から人気漫画「ワンピース」のシールを渡され、「緊張した時に見ていました」と笑顔で振り返った
この貴重な経験を生かし、将来チームを担う存在になることを目指している
石見は「この日の気持ちを忘れずに、一つ一つの行動をしていける選手になれたらと思います」と決意を新たにした
石見颯真のプロフィール
出生 | 2006年6月10日、生まれ 滋賀県守山市出身 |
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サイズと投打 | 176cm、74kg 右投げ左打ち |
球歴 | 小学3年時に軟式野球を開始し、中学から硬式に移行 愛工大名電では1年夏からレギュラーとして活躍し、甲子園には3度出場 最高成績は1年夏のベスト8 |
講師との出会い | 昨年11月には高校の先輩イチロー氏から臨時指導を受けたことがある |
趣味 | 将棋を小学校から父と対戦してきた |
キーワード解説
- 内野手とは?:内野手は野球のポジションの一つで、三塁、ショート、セカンド、ファーストのいずれかに配置される選手のことです。守備や打撃の技術が求められます。
- タイムリーとは?:試合中、走者が得点できる打撃のことで、ランナーが得点するための重要な役割を持ちます。
- ヘッドスライディングとは?:選手が走塁中に、手と頭を使って滑り込む技術で、タッチを避けたり、ベースを安全に越えたりするために使用されます。