早大・田和投手、先発で好投 スカウト陣から高評価

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◇プロ・大学野球オープン戦 早大3―3西武3軍(2025年3月1日 CAR3219フィールド)ドラフト候補の早大・田和廉(新4年=早実)は、西武3軍戦に先発し、今季初登板を果たしました

田和は4回を投げ、1安打、6奪三振、1失点という素晴らしい成績を収めました

リーグ戦では主に抑え役を担っている彼ですが、「先発でも投げられるところをスカウトにアピールしたい」という思いから、小宮山悟監督は田和に先発の機会を与えました

試合の展開としては、田和は3回まで失策による走者を許したのみで、その走者も併殺に仕留めるなど完璧な投球を見せ、4連続三振を奪いました

しかし、4回に入り「一回りで慎重に行きすぎました」と反省の言葉を漏らし、2四球の後にガルシアに適時打を浴び、無失点記録は途絶えました

この日の田和の最速は145キロで、シンカーやスライダーを内外角に精密に投げ分け、安定した内容だったといえます

試合を観戦していた日本ハム・山本一徳スカウトは、「変化球でカウントを取れたり空振りも奪えた

考えて投げている感じがする

今後、ストレートの球速が上がってくれば更に評価が上がる」と高い評価を与えました

田和は「ストレートは140キロ後半に達したい

あの1点は簡単なストライクを取りに行って打たれたので反省が必要」と自らの課題も認識しています

彼の理想は、先発、中継ぎ、抑えをすべてこなせる万能型投手です

チームは3連覇を目指しており、5日からの沖縄キャンプでさらに調子を上げていく計画です

また、この試合では日本ハム・清宮幸の弟、福太郎も9番DHとして出場し、3打数1安打を記録しました

早大は9回に小沢周平主将(新4年=健大高崎)の左前安打や、4番寺尾拳聖(新3年=佐久長聖)の右翼線三塁打などで追いつく粘りを見せ、試合は3-3の引き分けに終わりました

今回の試合において、田和投手の投球は期待以上の内容でした。特に4連続三振を奪った点は、投手としての成長を感じさせました。また、自らの反省も述べ、向上心を持っている点が今後に期待できる要素です。福太郎選手も安打を記録し、早大全体の活躍が感じられる試合でした。
キーワード解説

  • ドラフト候補とは?将来、プロの野球チームに入団する可能性がある選手を指します。
  • 抑え役とは?試合の終盤に登板し、相手チームの得点を防ぐ重要な役割を担う投手のことです。
  • シンカーとは?種類の一つで、投球の際に球が回転し、横に大きく曲がる変化球のことです。
  • スライダーとは?バッターの打ち気をそらすために、ボールが急に曲がる変化球のことです。
  • キャンプとは?シーズン前の選手のトレーニングや調整を行う期間のことです。

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