龍谷大平安監督退職、体罰問題で学校が謝罪

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2025年3月5日、京都にある龍谷大平安高等学校の硬式野球部において、部員に対する体罰が問題となり、原田英彦監督(64)が退職したことが発表された

学校の山脇護校長(67)は記者会見を通じて「多くの関係者にご心配、ご迷惑をおかけしました」と謝罪の意を示した

問題の発端は、原田監督が2月13日に部員2人に対して課題ノートの未提出を理由に口頭での注意および軽度の暴力行為、具体的には手のひらや紙製ノートで頭部を叩く行為があったことにある

この事実は、1人の部員が14日付けで「暴力を受けたため登校できない」と連絡をしたことで明らかになった

学校側は即座にこの問題に対応し、調査委員会を設置して聞き取り調査を実施

調査は2月26日に終了し、原田監督は体罰の事実を認め、「申し訳なく思っています」と謝罪の意を表した

体罰を受けた部員の一人は病院で打撲傷の診断を受け、約30日の通院が必要とされているが、もう一人は怪我による影響はなく、既に登校を再開している

原田監督は2月17日に退職届を提出し、3月2日付で受理された

学校側はこの問題が就業規則の懲戒事由に該当するとの判断から、懲戒手続きを開始

しかし、監督の退職が決まったことにより、処分は取り消しとなった

日本高野連への報告も行われており、今後は処分申請について再調査を行うことが決まっている

監督代行には、97年夏の甲子園準優勝メンバーである元オリックスの川口知哉コーチ(45)が就任し、4月1日以降の新体制については現在検討中である

山脇校長は「被害生徒の回復を最優先し、心のケアにも努めます

体罰を二度と許さないという強い姿勢で取り組む」と語った

今回の体罰問題は、指導者と部員の関係において非常に重要な教訓を示しています。教育現場での暴力行為は、学びの場において全く容認されるべきではありません。監督が退職し、学校側が反省の意を示していることは一歩前進ですが、道のりは長いと言えるでしょう。今後は、どのように生徒の心のケアを行い、再発防止策を講じていくかが問われるでしょう。
ネットの反応

龍谷大平安の原田英彦監督が退職することが発表され、多くのネットユーザーがコメントを寄せています

コメントの中には、監督の指導スタイルが現在の教育方針に合わないとする意見や、今回の出来事がチームに与える影響について懸念する声が目立ちます

特に、課題ノートの提出を怠った部員に対する対応がのちに問題視されたことが大きな焦点となっています

中には元オリックスの選手である川口知哉コーチに期待を寄せる意見もあり、彼に新たなチームを作ってほしいとの声が聞かれます

一方で、監督が暴力に訴えたことに対する批判も多く、暴力行為の許可される時代ではないという意見が強調されています

また、監督の退職に対して「夏の大会後の方が良かった」とのコメントもあり、引退のタイミングについての意見も散見されます

暴力の問題に対する考えや教育方針の違い、指導者としてのあり方についてコメントが分かれるなど、非常に多面的な意見が集まっています

ネットコメントを一部抜粋

  • なぜ課題ノートがご未提出だったのでしょうね。他の部員は提出してるわけだし。
  • これから平安はどうなるんやろうなあ。
  • おそらくもう指導者としてのオファー来ないやろな!
  • 代行の川口知哉は覚えてる。
  • 指導のやり方を間違った現代指導者不向きと言う事でしょう。
キーワード解説

  • 体罰とは? 体罰は、教育現場において教師が生徒に対して行う身体的な罰や暴力のことを指します。学校では禁止されており、法的にも問題視されています。
  • 懲戒処分とは? 懲戒処分は、職務上の義務を怠る行為に対して学校や職場が行う制裁のことを指します。例えば、体罰があった場合などに適用されます。
  • 調査委員会とは? 調査委員会は、特定の問題について調査を行うために設置された専門のグループです。この場合、体罰の事実を調査するために設置されました。

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