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落合博満氏とバット職人名和民夫の対談、伝説の技術継承を語る

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現役時代に3度の三冠王を獲得し、中日ドラゴンズを率いて4度のリーグ優勝を成し遂げた落合博満氏(71歳)が、7日に自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」を更新しました

今回の更新では、大好評の対談シリーズ「博満の部屋」の第9回として、バット職人の名和民夫クラフトマン(58歳)との対談が公開されました

対談中、名和氏は印象に残る落合氏の言葉について振り返りました

「実は何十年前に工場に来ていただいた時、奥様と落合氏の長男である福嗣さんが一緒にお見えになった時に、バット作りの名人とされる久保田五十一氏からお聞きした言葉が非常に助けになったことがあります」と語り始めました

その言葉とは「久保田さんのような人、もう出てこないよね」というものでした

名和氏はこの言葉によって、「無理して久保田さんを目指す必要はない」と感じることができたと告白しました

「久保田さんのような人はもう出てこないのだから、自分のやり方でバット作りを続ければよいんだ」と、自身のプレッシャーが軽くなったと述べました

この名和氏の発言に対し、落合氏は「久保田さんを目指すということではなく、自分の道を行くという考えにシフトすれば、久保田さんを抜けることもできる」と助言を送りました

名和氏は恐縮しながらも、「久保田さんが育んだ技術のもとで落合さんが三冠王を獲得したり、他の選手が成功したこともある」と振り返りました

さらに名和氏は、2022年にヤクルトの村上宗隆選手のバットを手がけたことを紹介し、「少しは久保田さんに近づいているのかなと実感しています

落合さんの言葉があったからこそだと思っています」としみじみと述べました

落合氏は名和氏に「名和さんも名人と言われる日が来ますよ」と期待を寄せ、名和氏は「定年まであと2年ですが、その言葉を目指して頑張りたい

後進を育てることも考えています」と意気込みを見せました

最後に落合氏が「定年は延長になりますよ」と笑いを交え、名和氏が「そう願っています」と応じる場面がありました

今回の対談で特徴的なのは、落合氏が言葉を通じて名和氏の技術への自信を引き出した点です。独自のスタイルを持つことの重要性を指摘し、これが技術継承において大切だと示唆しました。バット職人としての名和氏の考え方も印象的で、今後の彼の活躍が期待されます。
キーワード解説

  • 三冠王とは? 三冠王は、打率・本塁打・打点の3部門で1シーズンにおいてトップを獲得する選手のことを指します。非常に難易度が高く、名誉ある称号です。
  • バット職人とは? バット職人は、野球のバットを専門に製作する職人のことを指します。選手の好みやプレースタイルに応じたバットを製作するため、高度な技術や知識が求められます。
  • 技術継承とは? 技術継承は、ある分野における技術やノウハウを次の世代に伝えることを意味します。伝統を守りつつ、新しい技術を加えながら進化していくことが重要です。

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