昨秋のドラフトでは、5球団が1位指名で重複し、彼の才能の高さが証明された
沖縄・金武キャンプでの実践を通じて、野球評論家の柏原純一氏は、宗山の成長を後押しする環境の重要性にも言及している
宗山塁内野手の特徴
身長175センチ、体重79キロという体格は特筆すべきものではないが、野球においては投げる、打つ、そして走るといった全ての動作において高いセンスを感じる「野球の申し子」と呼ばれるにふさわしい選手である練習の様子と動作の質
ある普通の練習日、宗山の動作を観察した結果、彼はキャッチボールやシートノック、フリー打撃といったメニューを惰性で行うことなく、丁寧に取り組んでいることがわかった特にキャッチボールでは、ボールを受けとる際にグラブの芯でしっかりと捕球し、送球に移る一連の流れがスムーズであった
打撃力の高さ
フリー打撃では、打撃投手の球をほとんど全てバットの芯で捉えることができ、様々な球種にも対応できるミート力を見せた強振ではないにもかかわらず、外野へのフライが思いのほか飛距離を出したことから、彼の打撃における良いポイントでの捉え方がうかがえる
環境の影響
宗山にとっての「環境」は、プロ1年目にとってプラスに働く可能性があるキャンプ地の金武はファンの姿もまばらで、周囲の賑わいに比べて落ち着いた環境で野球に専念できることが、彼にとってのメリットとなっている
彼にとって、この春にしっかりとプロとしての土台を築き、シーズンでは年間を通じて活躍する姿が期待される
野球評論家としても、今後の成長を楽しみにしたい
宗山塁選手の成長と環境について考えると、プロ1年目においても彼の能力をスポーツメディアが認識し、期待を掛ける理由がよく理解できる。ノープレッシャーな環境で磨かれる技術は、将来的なスター選手の育成につながるのではないだろうか。
キーワード解説
- ルーキーとは？：プロスポーツチームにとって、初めて選手登録される選手のことを指し、多くの期待が寄せられている。
- 打撃とは？：野球における選手が、バットを使ってボールを打つ行為であり、点を取るために非常に重要な動作である。
- 捕球とは？：野球でボールをグラブまたは手で受け止める行為のことで、守備において欠かせない技術である。
