阪神タイガースの関連記事

阪神・工藤、背番号「24」で初登板の思いと冷静な投球

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◇オープン戦 阪神0ー1西武(2025年3月11日 ベルーナD) 阪神のルーキー工藤(四国・徳島)が、背番号「24」とともにプロ入り初登板を果たした

工藤選手は7日に育成から支配下選手へ昇格し、この試合で新たな番号を背負ってマウンドに立った

初登板の際、スタンドからの声援は彼にとって大きな励みとなった

「頑張れ!」という声を聞きながら、彼は試合に臨んだ

工藤選手は、秋田出身であり、小学3年生の時に東日本大震災を経験した

この震災の記憶は今でも鮮明だと話し、「困難な状況で野球ができない方々もいたはずなので、その思いを胸に試合に臨んだ」と語った

彼はこの日、127番ではなく、特別な「24」のユニフォームを初めて身にまとい、見事な投球を見せた

初球で156キロを計測し、スタンドを驚かせたものの、工藤選手は冷静さを忘れなかった

「力まず、軽く強く投げる」ことをテーマに、直球のほかにもスライダーやフォークを駆使し、見事に3者凡退を成し遂げた

また、降板後には先輩の坂本選手から「こういう配球も、する時はある」とアドバイスを受け、新たな投球の引き出しを増やしたことも印象的である

キャンプからの実戦6試合で連続無失点を達成し、着実に成長を見せている

背番号「24」は、23年7月に他界した横田慎太郎さんが背負った番号であり、阪神ファンにとって特別な意味を持つ

工藤選手は「ファンの思いを背負って、この番号で投げた」と誓い、特別な初登板を果たした

工藤選手にとってベルーナドームでの登板は初めてであり、緊張感を持ちながらも、自然体でマウンドに立つことができた

「良い緊張感で投げられた」と話し、新たな章の始まりを感じさせる内容であった

工藤選手の初登板は、彼自身の成長とともに、特別な背番号を背負うことの重みを感じさせるものであった。震災を経験した彼が、その思いを胸に精一杯投球した姿に、今年の阪神チームの未来を感じることができた。これからの活躍に期待が高まる。
キーワード解説

  • 背番号とは? プロ野球選手がユニフォームに付ける番号で、選手の識別に用いられる。
  • 初登板とは? プロ入りして初めて試合に出場することを指し、多くの選手にとって特別な瞬間である。
  • 支配下選手とは? プロ野球において、育成選手から昇格し、正式に1軍登録される選手のこと。
  • 無失点とは? 投手が自軍の得点を許さず、相手チームに得点を与えないことを指す。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。