西武投手陣が圧巻の零封リレー、阪神とのオープン戦で勝利
◇オープン戦 西武1―0阪神(2025年3月11日 ベルーナD) 西武ライオンズは11日、阪神タイガースとのオープン戦で計5人の投手が華麗なパフォーマンスを披露し、1―0で勝利を収めた試合は9回2死まで進み、西武投手陣は僅かに1本のヒットを許したものの、見事な零封リレーを完成させた
新監督として就任した西口文也氏(52)は、試合前から“ノーノー未遂”の出来事が多かったことが知られており、試合の展開がその記憶を蘇らせた
スタジアムでの彼の表情は、そうした過去の苦い記憶が影響を与えていることを物語っていた
先発の菅井をはじめとする4投手が8回を無安打で凌ぎ、9回には新加入の外国人投手ウィンゲンターが登板
ウィンゲンターは簡単に2アウトを取ったものの、その後、前川選手の打球が遊撃手の滝沢によって好捕されたものの、リクエストが却下され、ヒットとなる悔やまれるプレーになった
これにより、西口監督の現役時代の悲劇が再び思い起こされる形となった
西口監督は「判定が覆っていれば、ノーヒットノーランで完封勝ちだった」と試合を振り返り、ノーノーに近づきながらも逃した悔しさをにじませた
ウィンゲンターは「9回2死からの打球が3回目の悲劇になってしまった」と謝罪し、次回はヒットを許さないように努力することを誓った
西口監督は自身の経験を踏まえ、「自分の場合は途中から打たれてもいいと思って投げていた」と心境を語り、守りに徹した采配が実を結んだ
シーズン開幕を前に、投手陣の奮起が期待される
過去のノーノー未遂の記録
日付 | 対戦相手 | 状況 |
---|---|---|
2002年8月26日 | ロッテ | 9回2死から中前打を許し、完封勝利 |
2005年5月13日 | 巨人 | 9回2死からソロHRを許し、完投勝利 |
同年8月27日 | 楽天 | 完封も延長戦でヒットを許す |
キーワード解説
- ノーノー: ノーノーとは、野球で投手が試合中に相手チームに一度もヒットを許さず無安打で勝利することを指します。
- リクエスト制度: リクエスト制度とは、試合中に審判の判定をチームが確認を求めることができる制度です。これにより、不正確な判定を訂正することが可能です。
- 継投: 継投とは、試合中にひとりの投手が疲れたり状態が悪くなったりした時に、別の投手に交代することを指します。これによりチームは投手の能力を最大限に活かすことができます。