横浜高校、奥村頼人投手が導く「1強時代」への挑戦

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◇センバツ高校野球大会 直前連載「春に咲く」(3) 横浜高校は、今春のセンバツ大会に向けて、新たな「1強時代」を目指しています

三塁側ベンチに掲げられた目標には、「神奈川1強時代へ、そして全国制覇を成し遂げる」というスローガンが書かれています

新チームとして初の公式戦である明治神宮大会で、驚異の15連勝を達成した後、エースの奥村頼人投手(3年)はその意気込みを語りました

「1強を目標に掲げて、秋にああいう結果を出せましたが、秋だけで終わらせずに続けていかないと意味がない」と話し、19年ぶりのセンバツ制覇を視野に入れています

奥村投手は、2年春から背番号1を背負っており、昨夏の神奈川大会では決勝で東海大相模に惜しくも敗れました

その悔しさを胸に、生活習慣の見直しを図りながら成長を続けています

日常の中でごみ拾いをするなどの取り組みが、チームの結果にも寄与しています

明治神宮大会では、準決勝での東洋大姫路戦で先発し、延長タイブレークの場面でも救援

決勝戦の広島商業戦でも9回を任され、共に自責点0の素晴らしい成績を収めました

父の倫成さんは滋賀の県立高教員で、彼の名前である「頼人(らいと)」には「信頼される人になってほしい」という思いが込められています

奥村投手は「もうひとつあって、ライトはメジャーに行っても親しみやすい響き」と笑顔で話しました

この冬、彼は打たれない質の良い直球を目指し、ウエートトレーニングで体重を4キロ増加させたとのことです

そんな彼を村田浩明監督は「3年春には絶対にいけると思っていた

この春は楽しみ」と期待を寄せています

7日に行われた東大との練習試合では、体調不良からの回復後で投球の出来は今ひとつでしたが、4番打者として右翼に本塁打を打つなど存在感を示しました

ネット裏には、大先輩の松坂大輔さんが見守る中でのプレーでした

松坂さんは1998年に春夏の甲子園を制覇し、今もその栄光は語り継がれています

彼がチームに差し入れたパーカーには、センバツ優勝回数の星が3つあり、今春、この4つ目の星を目指しています

奥村投手は令和の「1強」時代の礎となるべく、その成長を続けています

奥村頼人(おくむら・らいと)
生まれ:2007年9月8日、滋賀県彦根市出身
身長:179センチ、体重:82キロ、利き腕:左(左投げ左打ち)
経歴:小学1年で野球を始め、投手として成長

6年の時には阪神Jr.でもプレーし、滋賀野洲ボーイズを経て横浜高校では1年春からベンチ入り

投球スタイル:直球の最速146キロを記録

持ち球はカーブとチェンジアップ

横浜高校の奥村頼人投手が、春に向けて新しい「1強時代」を作り出そうと奮闘しているニュースは、多くの野球ファンに希望を与えます。彼の努力や成長は、仲間や後輩たちにも大きな影響を与えており、チーム全体の士気も高まっていることでしょう。これからの試合で、彼の活躍やチームの成果を楽しみにしたいと思います。
キーワード解説

  • 1強時代とは?:競技や業界で、特定のチームやプレイヤーが圧倒的な強さを持っている状態を指します。
  • 自責点とは?:野球において、投手が与えた得点のうち、自身のミスによるものを指します。つまり、投手が責任を負う点数のことです。
  • ウエートトレーニングとは?:筋力を上げるために行う重量トレーニングのことを指し、選手の体力やパフォーマンスを向上させるために重要です。
  • 背番号1とは?:野球においてエースピッチャーに与えられることが多い番号で、その選手の重要性を示しています。

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