絶好のアピールの機会として期待される中、開幕ローテーション争いから抜け出すことはできなかった
常広投手は試合の初回、立ち上がりに苦しむ展開となった
先頭打者からの連打を許し、一、三塁のピンチを迎えると、３番バッターのネビンに右中間を破られ、２点の適時二塁打を浴びてしまった
失点はこの初回だけだったが、その後も毎回走者を許す形となり、先頭打者が出塁することも４回にわたった
常広投手は「早めに修正して自分のペースに持っていけたら良かったけど、すぐ修正することができなくて無死で走者が出る展開が多かった
それは当然自分を苦しめるなと改めて思った」と試合を振り返る
首脳陣は５回２失点という結果よりも、その内容に厳しい目を向けていた
新井監督は「失点は２だけどね、ちょっとストライクを取るのに苦労していたよね」と語り、永川投手コーチも「先頭を出すのもそうだけど、全体的にボール先行だったし、ボール自体も本来の彼の出来ではなかった」と手厳しい評価を下した
常広投手は、２５日から行われるウエスタン・ソフトバンクとの３連戦に先発予定であり、指揮官は「来週ファームで投げるのを見てから、ローテ入りについて考える」と“追試”の必要性を示唆した
現在、森下、床田、大瀬良のローテーションは確定しており、森も有力候補となっている中、残る２枠を玉村やドミンゲスと争う状況だ
２年目の真価を発揮するためにも、常広投手としてはここでの結果が非常に重要となる
今回の試合を通じて、常広投手が抱える課題が浮き彫りになった。立ち上がりの不安定さは、今後の開幕に影響を及ぼす可能性がある。首脳陣の一言一言が、選手の心に重くのしかかることが伺える。
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