横浜の強力投手陣の前に、5安打に抑えられ、夏へのリベンジに向かうことになる
横浜の先発、織田 翔希投手(2年)が5回1失点の力投を見せ、152キロの球速を記録し、甲子園を盛り上げた
一方、市和歌山のエース、土井 源二郎投手(3年)は3回途中降板したが、続く2番手投手の丹羽 涼介投手(2年)が6.2回を1失点、わずか2安打を許し、8三振を奪う奮闘を見せた
特に注目されたのが、中でもプロ注目の阿部 葉太外野手(3年)からの三振で、これは振り逃げの記録ではあるが、丹羽は自己最速の147キロをマークした
阿部は「かなりキレのボールが来ていて、打ちにくかったです」とその印象を語る
丹羽は試合後、「織田が152キロを投げたので力が入った」と振り返り、冬の練習で捻転動作を意識したことでストレートやコントロールが向上したと語った
合わせてフォーク、カットボール、スライダー、カーブを投げ分け、強力打線相手に尽く凡打を重ねた
丹羽投手の成長
許した2安打はいずれも奥村 頼人投手(3年)によるもので、他の打者は無安打に抑える好投を見せた川邊 謙信捕手(3年)も「かなり良かった
入学当初はコントロールも安定していなかったが、だいぶ良くなって、長いイニングを投げられるようになった」と丹羽の成長を称賛した
丹羽のフォームは独特で、右腕を下げた状態からの素早い腕の振りが特徴であり、直球と変化球にキレを与えている
このため打者からは腕の出所がわかりにくくなり、より一層効果的な投球となっている
敗戦にもかかわらず、丹羽の投球には光るものがあった
この経験を通じて得た自信を胸に、夏には再び甲子園に戻ってくることが期待されている
| イニング | 最速 |
|---|---|
| 3回 | 146キロ |
| 4回 | 147キロ |
| 5回 | 147キロ |
| 6回 | 147キロ |
| 7回 | 144キロ |
| 8回 | 143キロ |
| 9回 | 144キロ |
キーワード解説
- 投手とは? 試合でボールを投げて相手打者をアウトにする役割を持つ選手です。
- 三振とは? 打者がボールを打てず、アウトになることを指します。特にスイングミスの結果として記録されます。
- 甲子園とは? 日本の高校野球の聖地として知られる球場で、全国高校野球選手権大会が開催されます。

