田中将大、イースタン・DeNA戦で移籍後最長の4回を投げる
巨人・田中将大投手(36)が、「木曜の男」としての第一歩を踏み出しました20日、イースタン・DeNA戦(横須賀)に先発し、移籍後最長の4回を投げ、7安打1失点の内容でした
「苦しみました」と話した田中投手は、毎回走者を背負いながらも“七色の球種”を駆使し、その経験を活かして粘り強い投球を展開しました
当初は日曜日に登板予定でしたが、今後は木曜ローテーションに組み込まれる見込みです
この重要な変更にあたり、投手担当の堀内啓太記者は田中の成長を見逃しませんでした
ピンチの中での冷静な投球
田中は試合の中でピンチを迎えましたが、特に2回2死一、二塁の場面では、相手打者加藤にスライダーを投げ、見逃し三振を奪いました「苦しみましたけど、何とか粘りながら
“ピッチング”はできたかなと思います」と、自身のピッチングを評価しました
試合の中で7安打を浴び、3四球を与えたものの、失点は1に抑えました
彼は冷静に、必要な時に必要な球種を使って立ち直りを図りました
特にスライダーは全体の約29%を占める重要な球種で、そのキレも前回より増していると語っていました
また、実戦ではほぼ使っていなかった「スプリットチェンジ」もイニングを重ねるごとに解禁され、捕手の山瀬もその効果をうなずいていました
試合を通じた成長と収穫
今後の開幕に向けて、ピンチの状況もプラスに捉え、課題を克服する姿勢を見せました6安打を左打者に許した点は反省点として挙げつつも、長打を許さなかったことはポジティブな要素としています
球数に関しても、最大で9日・阪神戦の48球から、この日には75球に増え、「一気に30球増えたのに大きく変わらず投げられたのは良かった」と語る姿からは、自身の成長を実感している様子が窺えます
さらに、田中は新しいフォームに取り組んでいるものの、久保巡回投手コーチは「試合をめちゃくちゃにしないのはさすが」と絶賛
次回は再び木曜、27日のイースタン・オイシックス戦が予定されています
結婚記念日を迎えた田中将大
なお、田中はイースタン・DeNA戦後にインスタグラムを更新し、妻の里田まいとの笑顔の2ショットを公開「Happy Anniversary」とつづり、13回目の結婚記念日を祝いました
今回の田中投手のピッチングは、課題が多くありながらも、粘り強く試合を組み立てる姿勢が見られました。特にピンチ時の冷静さは、ベテランの魅力です。開幕に向けての成長を感じさせる内容でした。
キーワード解説
- イースタンリーグとは?:イースタンリーグは、日本のプロ野球における二軍リーグの一つで、主に関東地方の球団が参加しています。
- ピッチングとは?:ピッチングは、野球において投手がボールを投げる行為を指し、的確に打者を抑えるための戦略や技術が求められます。
- スライダーとは?:スライダーは、投手が投げる球種の一つで、弧を描くようにスピンしながら変化するため、打者にとっては打ちづらい球です。
- スプリットチェンジとは?:スプリットチェンジは、球速を落としつつ、スライダーや直球とは異なる軌道でボールが落ちる球種で、打者を惑わせる効果があります。