これにより、同じく21世紀枠出場校の壱岐(長崎)も敗れたため、この大会における21世紀枠校の勝利は実現しなかった
試合の中で焦点となったのは、横浜清陵の「バンビーノ風応援」である
この応援スタイルは、お笑いコンビ・バンビーノの代表的なネタ「ダンスィングフィッソン族」を模したもので、三塁側アルプス席が一体となる姿が印象的だった
「チャンス! 清陵! こ~の回がチャンス!」の掛け声とともに、ユーモアを交えた踊りでチャンスを引き寄せ、初の甲子園で2得点を挙げることができた
助け船を出したのは横浜清陵吹奏楽部の顧問である山崎優香さん
昨年夏に行われた神奈川大会で、野球部のメンバーが「吹奏楽部がずっと演奏していると疲れてしまうから、演奏しなくてもいい時間を作ろう」と提案したことで、今の応援スタイルが生まれた
これは吹奏楽部への配慮から始まった試みだった
3年生のピッチャー・内藤大維(3年)は試合後、「いろいろな方の応援が聞こえました
応援してくれた方々に感謝する気持ちを持たなければならないと感じています」と語り、応援の重要性を振り返った
初出場で初勝利を逃したものの、横浜清陵はこの夢の舞台で一生の思い出を作ったといえるだろう
今回の試合では、横浜清陵が初めて甲子園の舞台に立ち、多くのファンの声援の中で懸命に戦いました。応援スタイル「バンビーノ風」は、観客を巻き込み、試合をより楽しむための工夫が感じられ、印象的でした。負けはしましたが、これからの成長に期待が持てます。
キーワード解説
- バンビーノ風応援とは?:お笑いコンビ・バンビーノの漫才スタイルを模した応援で、観客が一体となり盛り上がることを目的としています。
- 甲子園とは?:日本の高校野球の聖地であり、全国の高校が集まる大会が行われる特別な場所です。
- 21世紀枠とは?:高校野球の選手権大会に出場するための特別枠で、主に野球の強豪校だけでなく、地域貢献などの観点から選ばれる学校が対象です。