試合は3－3の同点で迎えた九回、5番手の及川が1死二塁というピンチを迎える
執念の采配
ここで藤川監督は、これまで4打数4安打と絶好調の中川選手に対して、就任後初めての申告敬遠を指示した申告敬遠とは、試合中に監督が意図的に与える四球のことで、具体的には相手の打者に対して敬遠する意思を審判に伝えるものだ
これにより、中川選手を塁に出すことで、相手チームの攻撃を抑える狙いがあった
続くピンチでも無失点
中川選手を敬遠した後、続く西野選手に対して、及川は見逃し三振を奪取さらに2死二塁で右打者の広岡選手を迎える局面では、左の及川から右の石井選手にスイッチ
この右投手変更は、球の回転数や変化球の効果を考慮した戦略的なものであり、前日も2死三塁の場面で登板し無失点に抑えた経験が生かされている
危機を乗り越えた阪神
石井選手は広岡選手に対して四球を与えるものの、続くディアス選手を二飛に仕留め、最終回を無失点で切り抜けた藤川監督が見せた申告敬遠と継投策は、シーズン本番を見据えた重要な采配となった
阪神・藤川球児監督の采配は、オープン戦とはいえ非常に戦術的でした。特に申告敬遠の選択は、選手の状態を冷静に分析した結果と言えるでしょう。シーズンを見据えたこの采配が、実際に試合でどう活かされるのかが楽しみです。
キーワード解説
- 申告敬遠とは？
- 継投策とは？
