日本ハムのエース伊藤、オープン戦最後の登板を振り返る
◇オープン戦 日本ハム7-4ヤクルト(2025年3月23日 エスコンF)日本ハムファイターズのエース、伊藤はオープン戦の最終登板において、強力なピッチングを披露した5回までわずか1安打無失点の快投を記録するも、6回に“悪魔の囁き”が影響し、連続で被本塁打を許してしまう
ベンチ裏での会話が彼に影響を与えた形だ
伊藤のピッチングと新球の手応え
6回に1死から赤羽選手に左越えのソロ本塁打を浴び、続けて長岡選手にも右越えのソロ本塁打を献上するこれに対し伊藤は「今川さんが言ったことが現実になった」と苦笑いしつつも、6回で4安打2失点、9奪三振を記録し、充実した95球を投げきった
今オープン戦では3試合に登板し、防御率1.29、20奪三振を挙げるなど、自己の成長を実感しているようだ
特に新球の「キックチェンジ」は従来のスプリットよりも球速が遅く、大きく落ちるため、バッターにとっては打ちづらい球種とされている
伊藤は「このボールが効果を発揮するのは、6月くらいだと思っている」と語り、しっかりとした準備を進めている
チームの状態と新庄監督の手応え
前日にオープン戦1位を決めた日本ハムは、シーズンに向けて逆転勝ちで締めくくり、本拠地では9戦7勝の好成績を収めている新庄監督は「強い
負ける雰囲気がしない
逆転されても同点に追いついて逆転する」とチームの活力を感じ取り、開幕戦に向けた手応えを語った
また伊藤についても、「これらの塁打はプラスになる
本人が一番分かっている」と不安を払拭し、自信を持たせる発言をした
昨シーズン、リーグ最多勝&最高勝率の2冠に輝いた伊藤は、今度のシーズンに向けて「やってきたことを信じて開幕を迎える」と意気込みを示した
さらに、途中出場の石井選手が同点弾を放ち、勝ち越し3ランを打つなど、オープン戦でのアピールも成功
開幕スタメン争いが激化する中で、プラス要因となった
今回のオープン戦での伊藤選手のパフォーマンスは素晴らしいものだった。特に前半は素晴らしい投球を見せたものの、後半に連続で本塁打を打たれてしまったのは、やはり緊張やプレッシャーの影響かもしれない。しかし全体を通してみると、防御率1.29という成績は開幕前に良い準備ができていることを示しており、シーズンに向けて期待が高まる。
キーワード解説
- エースとは?—チームの中で最も優れた先発投手のことを指します。重要な試合での先発を担い、勝利を狙います。
- 防御率とは?—投手が与えた自責点を投球回数で割り、9を掛けて算出される数字です。防御率が低いほど投手の守備力が高いとされます。
- 奪三振とは?—投手が打者を三振で打ち取ることを指し、その数が多いほど、投手の投球内容が良いことを示します。
- 逆転勝ちとは?—試合中に一度負けていたチームが、最終的に勝利を収めることを意味します。
- 開幕スタメンとは?—シーズン初戦で出場する選手のことを指します。開幕スタメンは、そのシーズンの重要な戦力とみなされます。