試合の流れと主導権の奪取
試合は、広島商が2回に相手のミスをついて一気に6得点を挙げる形で展開された三塁手の失策から得た1死満塁のチャンスで、先発投手の8番・徳永 啓人(3年生)が右前打を放ち、先制点を奪った
続く9番・中本 拓志(2年生)の内野安打でもさらなる得点を加え、主将の西村 銀士(3年生)が走者一掃の3点適時三塁打を放つなど、この回で試合の主導権を握った
名越 貴徳の活躍
また、2年生の名越 貴徳外野手は3安打を記録し、守備でもホームへの好返球で失点を防ぐ大活躍を見せた「4番ですが、先輩たちが後ろにいるので安心して打てています」とコメントし、次戦に向けての課題も口にしている
投手陣のパフォーマンス
先発の左腕・徳永は、7回を4安打2失点に抑える好投を見せ、終盤のピンチにも気合で切り抜けた8回からは2年生の片岡 虎士がマウンドに上がり、1安打無失点という内容で試合を締めくくった
東洋大姫路のエース不在が響く
東洋大姫路は、エースの阪下 漣(3年生)の負傷が影響する形で敗戦守備の乱れや打撃陣のレベルアップが今後の課題となる
広島商の23年ぶりの春8強進出は、集中攻撃と堅実な投手リレーが功を奏した結果だ。名越選手の活躍が特に光り、次戦への期待も高まる。東洋大姫路はエース不在が痛手だったが、今後の成長に期待したい。
キーワード解説
- 集中打とは? 試合で一度に大量得点を挙げる戦術で、選手の連携と状況判断が求められます。
- 適時三塁打とは? 走者がいる状態で、三塁へ到達する打球を指し、得点を確実にする役割を果たします。
- リレー投手とは? 複数の投手が交代しながら投げ続ける投球スタイルで、試合を有利に進めるために重要です。