試合は、初回から広島商が6点を奪い、こちらの先発ピッチャーである徳永選手は絶好の援護を受けた
徳永選手は前回の1回戦では3番手として登板したものの、先発としての信頼を受けて投げることになった
彼は、東洋大姫路の7人の左打者に対して、変化球を低めに丁寧に集め、走者を出しても100キロ台の変化球との緩急を駆使して強気に攻めた
試合の中で、彼が許したヒットはわずかに二塁打の1本のみ
特に突出したプレーが見られたのは七回だった
2点目を失い、2死一塁のピンチを迎えた場面で、彼は左打者の白鳥翔哉真(ひやま)選手に対して、見事に変化球を駆使して空振り三振に抑えた
白鳥選手は「絶対にスライダーで勝負に来ると思っていた」と語るも、徳永選手のキレのある球についていけなかった
さらに、試合中の連携が光った
前回は先発マスクをかぶった片岡亮祐選手から、今回は柳井晶翔選手が出場
ただ、柳井選手は普段から徳永選手のブルペンでの相手を務め、的確に彼のフォームの乱れを指摘してくれた
これが徳永選手にとって自信につながり、冷静にピンチを切り抜けられた要因となった
試合後、徳永選手は「自分だけではなく、先輩たちの思いを背負っている」と語った
広島商の歴史と伝統を感じ、プレーに誇りを持つ彼の姿勢が光る
今回の試合で、広島商の徳永選手は150キロを超える剛腕のピッチャー相手に堂々と立ち向かい、変化球のキレで見事な投球を見せました。彼が先輩たちの期待に応えようとする姿勢が、感動的でした。
キーワード解説
- 変化球とは? 変化球は、球の軌道が投げる前の球と異なり、打者にとっては予測が困難になる投球方法のことを指します。特にスライダーやカーブなどが有名です。
- 援護とは? 投手が良い球を投げるために、打者が得点を奪うことを指します。試合においては、特に得点が重要で、これが投手のモチベーションにも繋がります。