その中で注目されているのが、高卒6年目の左腕、井上温大（はると）選手です
昨季には自己最多となる25試合に登板し、8勝（5敗）という成績を収め、防御率は2.76を記録しました
井上選手はレギュラーシーズン終了後、国際大会WBSCプレミア12に追加招集され、世界の舞台での経験を積みました
大会では、オーストラリア戦で開幕投手を務め、6回途中で8奪三振を記録
代表初勝利を挙げると、2勝目をドミニカ共和国戦、さらに準決勝のベネズエラ戦でも勝利投手とするなど、合計3勝を手にしました
「長打力のある外国人打者との対戦は普段以上にコントロールへの注意が必要だと思いました」と井上選手は振り返ります
自身の成長を感じつつ、今年の春季キャンプでは、「開幕を一軍で迎えたい」との思いでトレーニングに励んでいます
昨年の怪我による経験から学び、今年は順調に調整を進めることができています
井上選手の成績向上の背景には、投手コーチ内海哲也氏から受けた助言があります
「何かひとつやることを決めて、それを1年間やり通してみよう」という言葉を基に、ホームベースから約18.4メートル離れたマウンドより少し近い距離での投げ込みを始めました
このトレーニングを通じて制球力が改善し、昨年後半戦での好調さを維持できていることに感謝しています
井上選手は自身の成長とチームの目標に対する期待を背負い、さらなる飛躍を目指しています
井上温大選手の活躍が期待される2025シーズン。国際大会での経験が選手としての成長に繋がっている様子が見受けられます。また、投手コーチからの助言に基づいたトレーニングが、今後の成績向上にどのように寄与していくのか注目です。
キーワード解説
- セ・リーグとは？プロ野球のセントラルリーグの略称で、日本のプロ野球の一部門です。
- 防御率とは？投手が失点の少なさを示す指標で、投球回数に対する自責点の割合を表します。
- 奪三振とは？投手が三振を奪うことを意味し、選手のピッチング技術を示す重要な指標の一つです。
