春の高校野球、浦和実が快勝し準々決勝進出
◆第97回センバツ高校野球大会第8日 ▽2回戦 浦和実8ー2東海大札幌(25日・甲子園) 8強が出そろった浦和実(埼玉)は東海大札幌(北海道)に8―2で勝利し、春夏ともに初出場の埼玉勢では、史上で4校目となる準々決勝への進出を果たした
この試合では、浦和実のエースである変則左腕の石戸颯汰(3年)が、5回から登板し、見事な快投を見せた
彼は5回を無失点で抑え、試合の流れを引き寄せた
石戸は打者に対してフライアウトを多く奪い、合計で7個のフライアウトを記録した
これにより、浦和実は直近の2試合で連続無失点記録も樹立
石戸は「うれしいです」と控えめに喜びを語った
石戸の投球スタイルは特徴的で、右足を高く上げ、一度背中を丸めてから真上から投げ込むというもの
このスタイルにより、球速が125キロ前後であっても、不思議にフライが上がりやすくなっている
石戸自身は「球速以上にストレートの伸びがあるから」と分析している
また、【フライアウト率】とは、打者がフライボールを打つ確率を示し、石戸は信じられない数字の54.7%を記録
この成功には、指導する元巨人投手の小原沢重頼コーチの言葉も寄与している
小原沢コーチは、石戸のフォームの一つのポイントとして、三塁側に大きく倒れる顔の位置を挙げ、その独自のスタイルがボールの回転数と伸びに正の影響を与えていることを説明した
試合終了後、浦和実の応援団からも拍手が起こり、石戸の注目度は急上昇していることが伺える
「インスタグラムのリクエストが100を超えました」と石戸は少し照れながら振り返った
今後さらなる飛躍が期待される選手であり、センバツの主役としての地位を確立しつつある
選手プロフィール
選手名 | 石戸 颯汰(いしど・そうた) |
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生年月日 | 2008年2月27日 |
出身地 | 埼玉県草加市 |
身長・体重 | 176センチ・64キロ |
投打 | 左投左打 |
最速球速 | 132キロ |
主な球種 | カーブ、スライダー、チェンジアップ |
キーワード解説
- 変則左腕とは?テイクバックの際に特殊な投球フォームをとる投手のことで、独特な角度から球を投げ込むことが特徴です。
- フライアウト率とは?打者が打った球がフライボールとなり、外野に飛んで行く確率のことを示します。投手の投球スタイルや球質が重要な要素です。