試合は、一回裏からスタートし、智弁和歌山の強打線が大宗投手に襲いかかる
先頭打者への初球を捉えられ、左飛に打ち取るも心の余裕を失った
その後、2番打者にはボールが3球続けて外れ、四球を与えてしまい、直後の打者には高めに浮いた球を三塁打にされて先制点を奪われた
さらに、二回にも得点を重ねられ、早くも5点差のリードを広げられた
しかし、3回に入ると、片岡亮祐捕手からのアドバイスを受け、落ち着きを取り戻した大宗投手は、これ以降は安定した制球を見せ、変化球も効果的に決まるようになった
3回を三者凡退に退け、六回まで無安打に抑え込み、投球を立て直した
それでも八回に2点を奪われ、最終的に0―7で敗れた広島商だが、荒谷忠勝監督は投手交代を考えず、大宗投手を信じてマウンドに送り続けた
試合後、大宗投手は「自分が足を引っ張った試合だから、泣くわけにはいかない」と悔しさを滲ませつつも、「1番を誰にも譲る気はない」とエースとしての意気込みを強調した
今回の試合では、広島商の大宗投手が初回の乱調から見事に立て直しを見せました。チームが勝てなかったものの、彼の成長とエースとしての責任感が感じられ、多くのファンに希望を与える内容でした。また、チームの結束力も伺えました。
キーワード解説
- エースとは?:チームの主力投手を指し、そのチームにおいて最も信頼される投手として起用されることが多い。
- 制球とは?:投手が投球の狙ったコースにボールを投げることを指し、これが安定していないと相手打者に攻撃を許す原因となる。
- 変化球とは?:ストレートなどの直球とは異なり、ボールが途中で軌道を変えるように投げるショットのこと。相手打者を惑わせる効果がある。