上田二朗が語る南海のレジェンド・杉浦忠への思い

徹底的に真似した杉浦忠の投球スタイル

1973年に阪神タイガースで22勝を挙げた上田二朗氏は、野球評論家としても知られる

この上田氏は1966年、東海大学に進学した際、特に杉浦忠選手の投球フォームを徹底的に模倣し、自らの成長を促した

その背景には、当時の指導者である岩田敏監督の存在が大きい

彼は、杉浦忠選手の投球フォームの写真を貼り、自身の投球スタイルの一助とするよう助言した

杉浦忠とは誰なのか？

杉浦忠選手は、南海ホークス（現・福岡ソフトバンクホークス）に所属したピッチャーであり、その投球スタイルから「史上最強のアンダースロー」と称される存在であった

彼は1959年に38勝4敗という驚異的な成績を収め、アンダースローの象徴的存在となった

大学生活での飛躍

1966年、上田氏は東海大学1年生として首都大学春季リーグの開幕戦に先発し、見事な完投勝利を収めた

この年、上田氏は4勝を挙げ、プロへの道を切り開くこととなる

杉浦選手のフォームを学んだことが、上田氏の成長に大きく貢献していたと言える

監督の助言とその影響

岩田監督は、上田氏に杉浦選手の分解写真を見せ、「杉浦のように投げろ」と指示した

この指導により、上田氏は自身のアンダースロー投球を進化させる機会を得た

彼は、杉浦選手の投げ方を真似たことで、自らのスタイルを確立したと回顧する

最後に

上田氏は杉浦選手を「私の心の支え」と表現し、もし彼のアドバイスがなければ、アンダースローで何をどうすればよいか分からなかったと述懐した

今でも彼の影響は感じられるという

上田二朗氏の杉浦忠選手への強い影響は、彼のキャリア形成において重要な役割を果たしました。特に、フォームの模倣が成長につながったことは、指導者の重要性についても考えさせられます。自身のスタイルを確立するためには、他の選手から学び、模倣することが大切であるということを教えてくれました。

キーワード解説

• アンダースローとは？アンダースローは、ピッチャーが腕を下げた位置から投げるスタイルで、ボールの回転に特徴があり、打者にとっては難しい投球スタイルです。
• フォームとは？投手のフォームとは、ボールを投げる際の身体の動きのことで、正確なフォームを持つことは安定した投球において非常に重要です。