巨人、オフの大型補強で新戦力・石川達也が開幕ローテ入り
2025年3月28日に開幕を迎えるプロ野球昨シーズンはリーグ優勝を果たしたものの、日本シリーズではDeNAに敗れた読売ジャイアンツ(巨人)は、オフシーズンに新たな戦力を補強した
今年の注目選手として、日米通算197勝を挙げた田中将大、キャッチャーとして期待される甲斐拓也、セーブ王のライデル・マルティネスらがいる
この中で、リーグトップ防御率2.49を誇る巨人の投手陣で、先発ローテーションの一枠を奪ったのは意外性を秘めた選手、石川達也だった
解説者で元プロ野球選手の内川聖一氏が、巨人の宮崎キャンプでのブルペンを見て「ものすごい球投げてる選手がいましたよ」と語ったのは、DeNAから移籍してきた石川選手(26)だった
石川は横浜高校から法政大学を経て、2020年のドラフトで育成1位としてDeNAに入団
2022年には支配下登録を果たし、左の中継ぎとして活躍したが、2023年シーズンは28試合に登板し、防御率1.97を記録した
オフシーズンには育成再契約を打診されたが、石川はこれを断然に自由契約を選択し、巨人への移籍を決めた
キャンプで充実した状態を語った石川は、実戦でも好成績を残した
特に、初実戦形式のライブBPでは打者8人から5奪三振という圧倒的な結果を出し、続く対外試合でも完璧なピッチングを披露した
石川は、古巣DeNAに対して「出したことを後悔させてやろうかな」という意気込みを持ってマウンドに上がっており、その強い気持ちがパフォーマンスに表れている
3月17日にはMLBプレシーズンゲームのカブス戦で、6回に登板し、鈴木誠也選手をチェンジアップで空振り三振に仕留めるなど、メジャーリーガー相手にも存在感を示した
阿部監督は石川のローテーション入りを明言し、強力なチェンジアップがその鍵とされている
岩隈久志解説者は、このチェンジアップの特性について、ストレートと同じ軌道から来るため、バッターが振るタイミングをズラすことができると分析している
石川はプロ入り後4年間の中で46登板ながら、先発経験は1試合のみ
ロッテ戦では92球を投げ、開幕が近づく中で自身の役割の重さを感じている
石川のように“戦力外”から開幕ローテ入りを果たした選手は珍しく、その背景には選手の努力と新たな環境での挑戦がある
このシーズン、石川達也は自身の能力を証明し、新天地での成功を目指していく
石川達也選手が“戦力外”から巨人に移籍し、開幕ローテーションに入ったのは非常に注目される事例です。彼の成功は、努力と挑戦から成り立っています。新天地での成果がどのように現れるのか、期待の声が高まります。
キーワード解説
- チェンジアップとは? チェンジアップは、投手が投げる球の一種で、ストレートと比べて球速を遅くし、打者のタイミングを崩すことを目的としています。投球時にストレートと同じ動作をしながら、それを打者に見せかけるため、非常に効果的な球種の一つです。
- 防御率とは? 防御率は、投手がどれだけ得点を抑えられたかを示す指標で、通常は1イニングあたりに相手に与えた得点の平均を表します。数値が低いほど優れた投手とされます。
- 支配下登録とは? 支配下登録は、育成選手がプロチームの選手契約を結び、公式戦に出場できるようになることを指します。これにより、選手は一軍の試合でプレーできるようになります。