決勝に進出した智弁和歌山（和歌山）と横浜（神奈川）は、共に歴史ある名門校であり、過去にはセンバツでの優勝経験を持つ
横浜はこれが4回目、智弁和歌山は2回目の優勝を狙っている
智弁和歌山は1994年、センバツで見事に優勝を果たし、春夏通じて初の甲子園制覇を達成した
当時、智弁和歌山は1985年にセンバツ初出場を果たしたが、最初の9年間は勝利することができず、5連敗という苦いスタートを経験した
それでも高嶋仁監督の指導と選手たちの努力が実を結び、1994年には2度目の出場を果たした
初戦では秋田（秋田）に勝利し、待望のセンバツ初勝利を手にした智弁和歌山は、次の対戦相手として横浜を迎えた
この試合は両校にとって特別なもので、智弁和歌山が初出場から9年を経て横浜に挑んだものだった
この時、智弁和歌山の左腕笠木伸二投手と右腕エース松野真人投手が投げる中、智弁和歌山は横浜を6安打2失点に抑え、打線も11安打を記録し、10対2で勝利した
この横浜戦での勝利が、智弁和歌山にさらなる自信を与えた
準々決勝では宇和島東（愛媛）を、準決勝ではＰＬ学園（大阪）を破り、決勝では常総学院（茨城）との打撃戦を制し、ついに優勝を手にした
智弁和歌山はこの年5試合全てで2桁安打を記録し、語り草となる「智弁和歌山時代」の幕を開けることとなった
智弁和歌山が甲子園の決勝に進出したのは1994年が初めてであり、その後も春の大会では94年以外の3回全て準優勝に終わった
一方、夏の大会では4回中3回の優勝を果たしている
今回のセンバツで5度目の決勝進出となる智弁和歌山だが、高嶋監督の教えを受けた中谷監督の下、再び横浜を倒し、智弁和歌山の新しい時代の幕開けを果たすことができるか注目が集まる
智弁和歌山の強さを象徴する1994年の勝利は、高嶋監督の指導が功を奏したものとされ、野球史に残る名勝負として語り継がれるだろう。今後の試合も同様の熱気を保ちつつ、強豪校同士の対決が期待される。
キーワード解説
- センバツとは？春の高校野球選手権大会で、全国の高校が参加し、トーナメント方式で優勝を争う大会です。
- 甲子園とは？高校野球の聖地である兵庫県にある球場で、全国大会の決勝戦が行われる場所です。
- 打撃戦とは？相手チームの投手を攻撃し、多くの得点を獲得する試合展開を指し、双方のチームが積極的に得点を狙う試合です。
- エースとは？野球において、チームの中で最も信頼される主力投手のことを指します。
