石川はこの試合でプロ初勝利の権利を得ることに成功しました
試合の開始から石川は好調で、初回と2回は3者凡退の完璧な立ち上がりを見せました
3回には四球と二塁打で2死二、三塁のピンチを迎えましたが、凄まじい集中力で西川を空振り三振に打ち取り、得点は許しませんでした
勝利投手の権利がかかった5回には先頭バッターの茂木に四球を与えましたが、三塁手の坂本からの声掛けで気持ちを引き締めました
その後、代打の増田に右前打されたものの、マウンドに上がった甲斐と坂本のサポートを受けて冷静さを保ち、赤羽を三振に仕留めます
2死一、二塁のピンチを乗り越えた石川は、西川を一邪飛に打ち取って勝利投手の権利を獲得すると、感情を爆発させてグラブを叩きました
ベンチに戻ると、笑顔でナインに迎えられ、安堵の表情を浮かべました
さらに、二回には自身の初打席でも活躍
岡本の内野安打とヘルナンデス、門脇の四球で2死満塁のチャンスに立ち、先発左腕・高橋との対戦で149キロの直球を左前に弾き返しました
この一打で三走のヘルナンデスが先制のホームに返り、積極的な打撃で自身のプロ初安打と初打点を記録しました
石川は横浜高校から法政大を経て、2020年育成ドラフト1位でDeNAに指名されました
2022年には防御率1.97、23年には1.93を記録するも、昨季は戦力外通告を受け、新天地での挑戦を決意しました
今回の先発登板は、DeNA時代の初先発から990日ぶりのものでした
試合の内容としては、石川は5回で20人の打者に対し、プロ最多の89球を投げ、4つの三振を奪い、与えた四球は2つ
直球の最速は146キロでした
今回の石川投手の快投は、彼の努力と奮闘の成果が如実に表れた試合でした。新天地で迎えた開幕戦での活躍は、今後の彼の成長にも期待を抱かせます。また、初打席での安打も特別な思い出となるでしょう。彼がこの調子を保ちながら、今後どのような成績を残すか楽しみです。
キーワード解説
- 無失点とは? 無失点とは、投手が試合で自チームに得点を許さずに投げ抜くことを指します。つまり相手チームの打者が全てアウトになり、得点が入らない状態のことです。
- プロ初勝利とは? プロ初勝利は、選手がプロ契約後、初めて勝ち投手になることです。特に投手にとっては重要なマイルストーンとして捉えられます。
- 先発投手とは? 先発投手は、試合の最初からマウンドに立つ投手のことです。試合の流れをつくる重要な役割を担っています。