4月3日の中日戦(バンテリンドーム)での先発が決まっており、日米通算200勝まで残り3勝という重要なシーズンが始まる
昨季は勝利を挙げることができなかっただけに、今回のシーズンが復活の鍵を握ると期待されている
田中投手の調整過程
スポーツ評論家の伊東勤氏と槙原寛己氏は、田中投手の調整過程とその可能性について分析を行った槙原氏の見解
槙原氏は、田中選手がキャンプから取り組んでいる「縦振り」のフォームに注目しており、これがプラスの効果をもたらすと分析している縦振りフォームとは、投球時に肘を高く保つことでボールに角度をつける投げ方で、特にスプリット(変化球の一種)を得意とする田中にとって有利に働く可能性がある
甲斐捕手とのバッテリー
新加入の甲斐捕手とのバッテリーにも期待が寄せられている甲斐選手はワンバウンドのボールを止める「ブロッキング」能力が高く、田中選手がスプリットを投じた際の安心感が増す
この新たなバッテリーのchemistry(化学反応)がどのように発揮されるか注目が集まっている
セ・リーグにおける田中選手の適応
セ・リーグとパ・リーグの野球スタイルの違いも考慮する必要があるパ・リーグにはパワーピッチャーが多いが、田中選手は現在145キロ前後の直球が最速であり、力で勝負するのではなく変化球を多用する投球スタイルが求められるセ・リーグの方が適しているとされている
伊東氏の懸念
一方、伊東氏は田中選手の最速145キロの直球の威力について疑問を持っており、これでは相手打者に対して脅威を感じさせることが難しいのではないかと指摘している状況に応じた投球の工夫が必要で、特に内角攻めが重要になるとの意見もある
今シーズンのポイント
田中選手の先発登板は阿部監督の戦略によるもので、開幕から順調に進めることができれば、5勝5敗という成績が期待される昨年からの復活を遂げられるかが注目のポイントだ
田中将大投手が巨人に移籍し、新しいシーズンを迎えることに対して期待が高まっている。彼の復活劇と新たなバッテリーとの化学反応が果たしてどうなるのか、シーズンの動向が注目される。また、技術的な課題も残されているが、年齢を重ねた彼がどのように対応していくのかも興味深い。
キーワード解説
- 縦振りフォームとは?:縦振りフォームは、投手が肘を高く保ちながらボールを投げる技術で、ボールに角度をつけることができる投球スタイルです。
- スプリットとは?:スプリットは変化球の一種で、ボールの握り方によって投球時に急激に落ちる特徴があります。
- ブロッキングとは?:ブロッキングはキャッチャーがワンバウンドのボールを捕球する技術で、投手にとって安心材料になる能力です。
- chemistryとは?:chemistryは、選手間の相性やコンビネーションの良さを意味し、特にバッテリーを組む捕手と投手の関係において重要です。