前日の試合は雨天のため中止となり、本拠地での開幕戦を迎えたヤクルトは、新たな気持ちで戦いに臨んだ
試合の流れ
試合は初回から動きがあったヤクルトの先発投手・山野太一は初回を三者凡退に抑える好スタートを切ったものの、その後のイニングで逆転を許してしまう
2回には、広島のサンドロ・ファビアン選手に左翼スタンドへ飛ばされ、逆転2ランホームランを浴びてしまう
さらに山野は6回にも二死一塁で末包昇大に再び本塁打を許し、この試合で4点を失う展開となった
一方で、ヤクルトの打線は7回まで無得点が続くものの、8回に入ると状況が一変した
ドミンゴ・サンタナが内野安打、ホセ・オスナが二塁打を放ち、代打・中村悠平が四球を選ぶなどして、無死満塁のチャンスを作る
同点追いつく劇的な反撃
この場面で要点となるのが古賀優大の打席だ彼は初球を左翼へ弾き返し、走者全員が生還する適時二塁打を放ち、一気に4−4の同点に追いついた
この勝負所での活躍は、昨年左膝の手術から復帰した26歳の選手にとって、特に感慨深いものであった
延長戦での決定打
延長10回には、ヤクルトが一死満塁のピンチを迎えたものの、木澤尚文が見事に切り抜け、リードを守るそして迎えた攻撃の場面で、丸山和郁がサヨナラ適時打を放ち、試合を5−4で締めくくった
勝利の背後にある思い
試合後、丸山は「木澤選手がしっかり投げて流れを持ってきてくれた」とチームメイトへの感謝を表し、亡くなった衣笠剛球団会長とつば九郎担当スタッフに捧げる一打として勝利を手にしたことに触れたヤクルトの延長戦での勝利は、選手たちの強い意志が感じられる試合でした。特に丸山選手のサヨナラ打は、仲間やファンへの思いが込められた素晴らしい一打でした。今後の試合に向けて、チームとしての結束がさらに強まることを期待したいです。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合の終わり間近に、同点またはリードしていない際に、勝利を決定づけるヒットのこと。
- 延長戦とは?規定のイニングが終了した後、同点の場合に試合を延長して行う特別なルール。
- 無死満塁とは?アウトが無く、全ての塁に走者がいる状態のことを指し、大きな得点機会となる。