読売ジャイアンツに移籍後、初登板で中日ドラゴンズと対戦した田中将大(36)が、586日ぶりに勝利投手となった
近年は成績が振るわず、「神の子」と称された彼の復活が期待される
この記事では、田中の投球スタイルとその変化について分析していく
田中、上原、吉見…制球型投手は「球威・球速」が絶対必要
かつてヤンキースでエースとして活躍し、2011年から2013年にかけては圧倒的な実績を誇った田中だが、最近の成績は芳しくない2021年には日本復帰初年度でわずか4勝、2022年と2023年はリーグ最多の敗北数を記録し、特に2023年にはシーズン最終盤に一度しか登板できず、自身のプロキャリアで初の未勝利に終わった
こうした苦境の中で移籍した巨人での今シーズンは、彼にとって特別な意味を持つ
田中のような制球型投手は、最低限の「球威・球速」を持たなければ、プロの打者を抑えることが難しくなる
例えば、元巨人の上原浩治も過去に140キロ未満の球速で成績が悪化した経験がある
また、吉見一起もトミー・ジョン手術後、球速が落ち込み、以降は素晴らしいパフォーマンスを取り戻せなかった
田中も例外ではなく、近年ストレートの球速が減少しており、競争が激化するNPBにおいては苦戦を強いられてきた
メジャーリーグ時代の2020年からはすっかり球速が落ち、NPB復帰後もそれに変わりはなかったが、近年のNPB投手の平均球速上昇により、初回からの打者への対応が捗らない状況にある
田中将大選手の586日ぶりの勝利投手という快挙は、彼にとって大きな意味を持つ出来事です。長い不振からの回復を期待するファンも多く、これからのパフォーマンスに注目が集まっています。特に、制球型投手にとっては球威が重要となる中で、彼がどのように進化していくのかが見どころです。
キーワード解説
- 586日ぶりとは? 田中将大が586日間勝利を挙げていなかったということです。この数字は、彼の成績不振の長さを示しています。
- 制球力とは? 投手がボールをどれだけ正確に投げられるかを示す能力で、優れた制球力を持つ投手は打者を抑えることができます。
- トミー・ジョン手術とは? 投手が肘の靭帯を修復するための手術で、多くの場合、選手は手術後リハビリを経て競技に復帰します。