この大会には、創部わずか1年の多摩川ボーイズ(東京西)が出場
1年生のみで構成されるチームが“開幕戦”で岐阜中濃ボーイズ(岐阜)を相手に13対4の大勝を収め、初戦突破を果たした
圧巻の打撃力を見せた多摩川ボーイズ
初回無死一、二塁の場面で、主力選手の小池選手が左中間へ先制三塁打を放つなど、試合の立ち上がりから3点を先行ノーアウトからポイントを取ることがチームにおいては非常に重要な戦略であり、相手にプレッシャーをかけるための起点ともなる
同点に追いつかれた2回には、再び小池選手が勝ち越し打を右前に放ち、さらなるリードを確保した
「初回は待っていたストレートが甘く入ったので打てた
2回はポイントが欲しい場面だったので、単打を狙った」という冷静な分析が印象的だった
小池選手はこの試合で3安打4打点の活躍を見せ、渡邉選手も3安打を放つなど、合計14安打を記録した
投手陣も安定したパフォーマンスを発揮
投手陣では、2番手に入った山口選手が3回1/3を2安打無失点という素晴らしい成績を残した彼は「力まずにカーブを投げられたのが良かった」と振り返る
カーブは変化球の一種で、投手が打者を惑わせる重要な武器となる
創部1年目での出場で初めての勝利を収めた多摩川ボーイズは、1981年の第11回大会に参加した志村選手が同じく1年生で出場した際には初戦で敗退しているため、その意味でも大きな意義がある勝利となった
指導者の育成理念と選手の成長
片岡保幸監督(42)は「このチームは発足当初から『楽しく野球をやろう』と言っていた大舞台で楽しくできた」と満面の笑みで語った
大会直前には選手たちから練習メニューの提案があり、監督はそれを「嬉しいよね
みんなが主体的に動いている」と称賛した
こうした選手の主体性は、チーム全体の成長にも繋がる重要な要素である
次戦への思いと今後の課題
1番打者の井端選手は、初回の四球でチームを盛り上げるなど、リーダーシップを発揮「みんなが勝つためにやるべきことに徹していたと思う」とコメント
次戦は神戸ボーイズとの対戦で、5回コールド負けを喫するも、初白星の喜びと敗北からの学びがチームの糧になると言える
多摩川ボーイズの初戦大勝は、若い選手たちの力強さと、指導者の理念が実を結んだ結果と言える。新たなチームながらも経験豊富な選手と団結力で、今後の戦いに期待がかかる。次戦での敗北をどう受け止め、成長に繋げられるかが今後の鍵となる。
キーワード解説
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