谷口 純司監督はチームの現状について「ちょっと怪我人が続出している」と述べ、上級生を使いたいがそれがままならない状況を明かしました
試合では、7番の中堅に入った鷹取 晃正外野手と8番の遊撃手・市川 要内野手は「守備が良い」との理由で、打撃面にはやや目をつぶる形で起用されたと言います
先発マウンドに上がった松山 晃大投手は、「ある程度投げてくれる」と監督が信頼を寄せて送り出した選手です
松山投手は高校時代から和歌山県内で有名な好左腕で、スライダーやカットボールを駆使して三振を奪う投手です
「初回は緊張しましたが、次のピッチャーに繋ぐことだけを考えて投げた」と、安定した投球を見せました
ストレートの球速は130キロ前後ですが、低めの変化球が効果的に決まり、3回まで無安打のピッチングを披露しました
しかし、次第に打順が2巡目に入ると相手打線が変化球を見極め始め、5回裏には2四球で一死満塁のピンチを招いてしまいます
その結果、パスボールによって同点に追いつかれ、続く6回裏には一死二塁から5番の渡辺 大亮外野手に勝ち越しの適時三塁打を浴びたところで降板となりました
松山は5回3分の1を投げ、3安打6四死球5奪三振で自責点2という結果でした
結果的に敗戦投手となったものの、「初登板なのでよく投げました」と称賛した谷口監督は、松山の成長に期待を寄せています
松山選手は「安心して先発を任されるピッチャーになりたい」と、今後の抱負を語り、将来への期待が膨らみます
甲南大学の松山選手がプロ野球選手を目指す中、初登板で見せた存在感には期待が高まります。チームの状況が厳しい中、それでも信頼を受けて先発し、安定した投球ができたことは今後の成長にも繋がると思います。
キーワード解説
- ドラフト指名とは？ 選手がプロに入るための制度で、各球団が選手を選び取ります。
- 先発投手とは？ 試合の初めから登板し、チームの勝利を目指して投球する選手を指します。
- 変化球とは？ ストレート以外の球種で、球の軌道が変わることで打者を困惑させます。
- 無安打とは？ 相手チームが安打を記録することなく、投手がそのイニングを終えることです。
