高卒ルーキーの開幕1軍入りが話題に – 2023年のプロ野球ドラフト結果

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07年高校生ドラフト6巡目で日本ハムに入団した豊島明好選手に続き、2023年のプロ野球シーズンでは楽天のドラフト1位・宗山塁選手を含む13人の新人選手が開幕1軍入りを果たしました

しかし、高校卒業後すぐにプロ入りした選手(高卒ルーキー)が開幕1軍入りしたのは2023年以降、3年連続でゼロという厳しい現実も見られました

かつては王貞治(巨人)や清原和博(西武)、さらには2010年代の大谷翔平(日本ハム)など、高卒1年目で開幕1軍を勝ち取った選手が多く見られました

これらの選手はその後も名選手として名を馳せましたが、一方で2年目以降に成績が伸び悩むケースも少なくありません

例えば、2000年にドラフト6位で広島に入団した苫米地鉄人選手もその一人です

彼は山梨学院大附属高校で185センチの右腕として注目を浴びた選手です

彼の同期、ドラフト1位の河内貴哉(国学院久我山)は即戦力としての期待を受ける中、苫米地選手は「あまり目立たない選手」としての評価だったのです

しかし、彼はトレーニングに励み、開幕前の紅白戦では高校時代の最速142キロを上回る147キロを投げることに成功しました

また、オープン戦では清原選手をスライダーで三振に打ち取るなど、存在感を示しました

初先発となった3月12日のオリックス戦では2回7失点という厳しい結果に終わったものの、達川晃豊監督は苫米地選手の将来性に大きな期待を寄せ、開幕1軍のピッチャー枠に加えました

この高卒1年目投手の開幕1軍入りは、広島球団では1982年の高木宣宏以来18年ぶりの快挙です

苫米地選手は「目標は大きく160キロです

ファンの方に早く僕の名前を覚えてほしいです」と語り、プロでの活躍を誓いました

開幕3戦目の巨人戦では、緊張することなくパーフェクトな投球を見せ、続く阪神戦では嬉しいプロ初勝利を手にしました

今回の記事では、高卒ルーキーの開幕1軍入りが注目される中での厳しい現実が描かれています。かつて多くの名選手が高卒1年目で活躍したことに対し、近年は新たなルーキーがその壁を乗り越えることが難しくなっているという傾向が見受けられます。苫米地選手のような希望もある反面、他の選手は苦しい時間を過ごしているかもしれません。
キーワード解説

  • 高卒ルーキーとは?高校を卒業したばかりの新人選手のことです。プロ野球では若手の選手が多く、期待されている存在です。
  • ドラフトとは?プロ野球チームが選手を新たに獲得するための制度で、選手は自らの希望でチームを選ぶことができます。
  • 開幕1軍とは?シーズンの最初の試合で、1軍の選手として名前が載ることを指します。特に若手選手にとっては大きなチャンスです。

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