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元巨人スカウト部長 山下哲治さんの死去が報告される

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巨人は14日、元執行役員でスカウト部長を務めた山下哲治(やました・てつじ)さんが、13日午後1時45分に胃がんのため奈良市内の自宅で亡くなったと発表した

享年71歳

通夜は15日午後6時、告別式は16日午前11時より奈良市内の泉屋メモリアルホール学園前で執り行われる

喪主は妻のゆう子さんで、葬儀は近親者のみで行われ、弔問や香典は辞退の意向も示されている

山下さんは1953年12月3日に広島県で生まれ、名門・広陵高校を卒業した後、近畿大学では学生コーチを務め、その後も近大のコーチを続けた

彼の誠実な人柄と野球への真摯な姿勢が評価され、故・伊藤菊雄スカウトに誘われて1977年より巨人のスカウトとしての道を歩み始めた

伊藤氏の教えを受けながら、近畿・中国地区を担当し、数多くの才能を発掘していった

彼のスカウト活動の中で特に注目されるのは、1998年に広島や阪神と争奪戦を繰り広げた高校・大学の後輩であるアマリーグナンバーワン遊撃手、近大・二岡智宏の獲得である

彼は逆指名の2位にて入団を果たし、続いて2003年には広陵・西村健太朗を2巡目で獲得することに成功した

両選手は長年にわたり巨人の主力として活躍した

山下さんは2006年から2016年までスカウト部長を務め、そのリーダーシップを発揮した時期には、坂本勇人や長野久義、岡本和真などの有望選手の獲得に尽力した

元巨人捕手で編成部長を務めた吉田孝司さんは「彼はお酒もマージャンもゴルフも好きで、人柄の良さから12球団のスカウトにも慕われていた

彼の死は本当に早すぎる」と悼んだ

山下さんは胃がんがリンパに転移するなどしてステージ4まで進行した

余命1年の宣告を受け、親しい知人にはこれまでの感謝の気持ちを伝える連絡を入れていたという

多くの有望選手の巨人入団に尽力した「鬼瓦」として親しまれていた名スカウトが、天国へ旅立った

山下哲治さんの死去は、巨人だけでなく多くの野球ファンにとって衝撃のニュースです。彼のスカウト活動は数々の名選手を巨人にもたらし、野球界に大きな影響を与えました。多くの人々に愛された彼の人柄や業績を思うと、その功績は決して忘れ去られることはないでしょう。
キーワード解説

  • 胃がんとは?:胃に発生する悪性の腫瘍で、多くの場合早期発見が難しく、進行するとリンパに転移することがある。
  • スカウトとは?:プロ野球チームが選手を見つけ、評価し、契約を結ぶために活動する職業。
  • 逆指名とは?:選手が特定のチームを希望して入団を希望する制度で、選手の意思が重視される。

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