特に注目されたのは、先発の井上が送り込まれ、7回無失点という好投を見せ、今季初勝利を手にした点である
試合は、三回に甲斐の適時打で巨人が先制、以降は継投でDeNAを零封した
この試合は、広島に3連敗した後の重苦しい雰囲気の中で行われた
井上は、「何とか連敗を止めよう」との強い気持ちを持ってマウンドに立ち、見事にその重圧を克服した
特に井上のピッチングは、先頭打者に二塁打を許した初回においても冷静沈着であった
以降はストライク先行の投球を続け、六回の二死一、二塁のピンチ時には、前週の対戦で痛打を浴びていた山本を内角に攻め、打ち取ることで危機を脱した
また、七回には梶原を一球で遊飛に抑え、7回を無失点で投げ切った
チーム状態の悪化も考慮に入れると、今季開幕投手だった戸郷の不振により二軍降格となったことは一つの衝撃であった
昨年15勝を挙げた菅野がメジャーリーグのオリオールズに移籍した影響で、先発陣が厳しい時期に直面している
井上は「戸郷さんに今まで引っ張ってもらった
少しでもカバーできたら」と、その責任感を口にしていた
実際、井上は戸郷と同学年であり、彼との交流を通じて野球に対する意識の高さを学んできたと話している
ラグザスプレミア12での代表合宿中には一緒に過ごし、戸郷から多くの刺激を受けてきた
この試合でも、井上は自らの役割に対する自覚と責任を感じながらピッチングに臨んでいた
今季、井上はこれまで3度の登板全てでクオリティースタートを達成しており、6回以上自責点3以内という投球内容を記録している
連敗を止めることができ、自身の今季初白星を飾った23歳の左腕は、試合後に「いない間も、戸郷さんの分までチームを勝たせられるように投げていこう」と意気込みを語っていた
今回の試合で井上が見せた投球は、チームにとって大きな自信となったことでしょう。連敗が続く中での勝利は非常に価値があり、特に井上の素晴らしいパフォーマンスはチーム全体の士気を高める要因となると考えられます。今後も彼の成長に期待したいです。
キーワード解説
- クオリティースタートとは?:投手が6回以上投げて、自責点を3点以下に抑えることを指します。このパフォーマンスは、先発投手としての安定性を示す重要な指標です。
- 無失点とは?:試合中に相手チームに得点を与えないことを意味します。特にピッチャーには重要で、チーム勝利に大きく貢献します。

