試合は延長10回、2死二、三塁の場面で、2年目の伊藤琉偉(りゅうい)内野手(22)が打席に立った
彼は「自分で決めよう」と強い決意を胸に抱きつつも、冷静にバッティングに臨んだ
伊藤は「甘い球を積極的に狙う」という戦略のもと、巨人の戸田が投げた高めの縦のスライダーを見逃さず、力強くバットを振った
すると、打球は左翼フェンスに直撃し、プロ初となるサヨナラ打を放った
試合後、仲間たちからのウォーターシャワーを浴びた伊藤は「人生で一番最高な瞬間でした」と笑顔を見せた
この試合で彼は、6回には山田の代走として出場し、8回には右翼へのプロ初安打を記録
また延長10回では遊撃手として守備に就き、泉口の中前に抜けそうなゴロをダイビングで捕球し、一塁で間一髪アウトに仕留めるファインプレーを見せた
これによりチームは連敗を5でストップし、今季の巨人戦初勝利を手にした
試合後、ヤクルトの高津監督は「地味ですけど、非常に良い脚力がありますし、守備も肩も強い
バッティングがついてくることで、使い方の幅も広がる」と伊藤を称賛した
この日は伊藤が午前7時半に起床し、正午からのイースタン・リーグ・ロッテ戦(ロッテ浦和)にもフル出場した後、神宮に戻っての試合というハードな日程だった
試合を終えた彼は「本当に内容の濃い、今までにない1日だった」と心地良い疲労感を表現した
伊藤は、独立リーグ時代にはプレーと並行して居酒屋のアルバイトを経験した苦労人であり、今回の劇的な勝利は彼のプロとしての重要な第一歩となった
今回の試合でヤクルトの伊藤選手が見せた活躍は、シーズンの転機となるかもしれません。若手選手が重要な場面でヒーローになる姿は、チームにとって大きな励みとなるでしょう。未来のヤクルトを担う存在として、今後の成長が楽しみです。
ネットの反応
ヤクルトの22歳選手がプロ初安打をマークし、それに続いてサヨナラ打を放ったことが多くのファンから注目されています
コメントでは、彼が今後どのように成長していくかに強い期待の声が上がっています
特に、「チャンスをものにして頑張ってください」という温かい応援や、「性格が内向的でインタビューが苦手な彼が、2アウトの場面でビッグプレーを果たした」といったコメントが目を引きます
中には、彼が“ラッキーボーイ”的な存在になる予感を持つファンもおり、その期待感が感じられます
また、「守備でも魅せた」というように、彼の守備力も評価されており、複数の役割をこなせる選手としての将来に言及する意見もあります
ネットコメントを一部抜粋
今後の活躍もぜひみたいです。チャンスをものにして頑張ってください。
守り逃げる試合はイライラビクビク終わるけど、さよならゲームはイライラから一気にスカッとしてとてもいい気分になる
ヤクルトは若い良い選手が育ちます。チャンスはありますから。
2軍戦出て後、1軍戦、それも22時近くにサヨナラ打打てるってとんでもない体力と集中力の持ち主やな。。
ヒット打ったあとの好守備がすごくよかった!
キーワード解説
- サヨナラ打とは? 試合の最後に自チームが得点をして勝利を収めるヒットのことです。
- ウォーターシャワーとは? 試合後に選手同士で祝福の意味で水をかけ合う儀式を指します。
- イースタン・リーグとは? プロ野球の育成リーグで、主に若手選手が出場する試合が行われます。
- 独立リーグとは? プロ野球と契約していない選手たちがプレーするリーグで、選手の育成やスカウトの場にもなります。
- バッティングとは? 野球においてバットを使ってボールを打つ行為のことです。

