木村光投手、先発初挑戦も課題残す投球

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◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―6オリックス(20日、タマスタ筑後) 福岡ソフトバンクホークスの木村光投手(24)が、プロ野球ウエスタン・リーグで初めて先発マウンドに上がりました

これまでは中継ぎとして7試合に登板し、2勝、防御率は驚異の0.00という好成績を残していましたが、先発転向の知らせを受けたのは1週間前のことでした

「(2軍に)下りてくる時に『先発があるかもしれない』とは言われていた

活躍できるならどこでもいい」と木村は心境を語ります

初めての先発マウンドでは、2回無死一塁の場面で打順1番の来田にスライダーを右中間越えの本塁打として運ばれてしまいます

「ゲッツーを取るためのスライダーを運ばれたのは自分の反省点」と、投球内容に対する自責の念があったようです

3回には三者凡退を記録しましたが、4回にはさらに3点を失う結果となり、最終的に4回を投げて6安打5失点という厳しい結果となりました

「半年くらい先発をやっていなかったので、楽しみと緊張があった

バチッと抑えたかったので悔しい」と悔しさを滲ませる満足のいかない投球となりました

とはいえ、木村はポジティブな見解も持っていました

「投げる球はだいぶよくなっている」とし、特に3回に横山聖を空振り三振に仕留めたチェンジアップには手応えを感じていた様子

これまで持てなかった変化球の一つであるチェンジアップを、新たに習得しつつあるようです

「打者の反応も良かった

遅い球がカーブしかなかったので、チェンジアップを覚えるともっと楽な投球ができる」と前向きな姿勢を示しました

また、この試合では77球を要したことについても反省の意の言葉を残しました

「中継ぎの感じで三振を取りにいくと、球数が多くなる

もっとゾーンで勝負できるようにしたい」と、先発投手として必要な試合運びを学ぶ意識を持っていました

春季キャンプでは中継ぎとしてA組(1軍)で過ごしたものの、オープン戦を終えて2軍に降格となった時のショックも語り、「最初に落とされるのは自分かなとうすうす感じていた」と素直な心理を打ち明けました

これから先発として新たな挑戦が始まる木村投手は、「チームを勝たせられる投手になりたい

(今回の)4回5失点ではしょぼすぎる

長いイニングを投げる体力をつけて、高いパフォーマンスを見せられるようにしたい」と、さらなる成長を誓いました

木村光投手の先発初挑戦は、結果的に5失点と厳しいものでしたが、ポジティブな反応も多く見受けられました。特に先発としての課題をしっかりと認識し、今後の成長へと繋げる姿勢が印象に残ります。次回の登板では、この経験を活かしてさらなる投球力を発揮できることを期待したいです。
キーワード解説

  • ウエスタン・リーグとは?:プロ野球の若手選手や調整中の選手が参加する2軍リーグで、実践的な経験を積む場です。
  • チェンジアップとは?:投球時に握り方や投げ方を工夫して、速球よりも遅い速度の球を投げる技術で、打者のタイミングをずらすために使います。
  • 防御率とは?:投手がどれだけの得点を許したかを示す指標で、低いほど優れた投手とされます。

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